FXってどうやって儲けを出しているの?
勝つための手法はあるのかな?
勝ちトレーダーはどんなことに気をつけてFXをしているの?
このような疑問を抱いてはいませんか?
たしかに、FXは働くことでお金を手に入れる手法とは異なるため、どのように利益をあげているのか不思議に感じるのも不思議ではありません。
- FXで利益をあげる仕組み
- スプレッドの影響
- テクニカル分析の基本
今回は上記のテーマについて紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください。
FXの売り買いとは?仕組みや違い・買い売りの意味を解説
FXがどのような仕組みで利益を生み出しているのかについて解説します。
基本的にFXは通貨を交換しているだけの取引です。
ではなぜ、それだけで利益が出たり損失が出たりするのでしょうか。
ここではFXの基本を深掘りしていきましょう。
- 基本の仕組みは安い時に買って高い時に売る
- FXで売りで儲けられるのはなぜ?
- FXは売り買いした時点からの差額で利益を得る
- FXの空売りはデメリットもある
基本の仕組みは安い時に買って高い時に売る
FXの基本的な取引は通貨を安い時に買って高い時に売るという取引を繰り返すことです。
為替レートは需要と供給によって決まります。
例えば米ドル/円の場合、米ドルを買いたい人が増えれば円安になり米ドルを売りたい人が増えれば円高になります。
外国為替は投資家のような為替交換で利益を追求する取引の影響の他に、輸出入による取引の影響も出てきます。
つまり円高や円安といったバランスは、それぞれの国の経済状況によって大きく左右されるのです。
FXで売りで儲けられるのはなぜ?
FXにおいて売りでエントリーができるのは空売りという取引が用いられているからです。
空売りの仕組みとしては、 FX会社に証拠金を支払うことで売りたい通貨を手に入れます。
手に入れた通貨を実際の FX市場で売りに出し、最終的には決裁することで買い戻します。
その時に得られた差額が FXにおける利益や損失になるのです。
株取引は現物主義になるため、基本的には空売りができません。
一方FXにおいては差金主義になるため、手元に現物となる通貨がなくてもFX会社と証拠金のやり取りをすることで通貨をそこにあるものとして取引に参加できます。
空売りによって相場が下向きのときもエントリーできるというメリットを受けられます。
FXは売り買いした時点からの差額で利益を得る
FXのエントリーでは売りからでも買いからでも入れます。
つまり、エントリーした時と決済した時の差額が損益を決定するのです。
最も重要になるのは相場の方向性をきちんと見定められているかどうかです。
相場の方向性を見極めるのは、一番難しいポイントでもありFXの本質的なポイントになります。
予想した方向に価格がスライドし決済をすれば利益が生み出せますが、反対方向に相場が推移した場合は損失を確定しなければなりません。
良くも悪くもエントリーしたときの価格と決済したときの価格で利益額や損失額が決まってしまうことをおさえておきましょう。
FXの空売りはデメリットもある
FX の空売りのデメリットはスワップポイントで損をする可能性があることです。
スワップポイントとは、通貨ペアの間の金利差によって生じる利益や損失のことを指します。
日本のような金利が低い国とトルコのような金利が高い国の間で売買をしたときに、大きな金利差が発生しやすいです。
トルコのリラのような通貨を空売りしようとすると、金利の高いリラを売って金利の安い日本円を買うことになります。
このときに金利差が損失方向にはたらくのです。
トルコのリラ以外にも南アフリカのランドなどの金利が高い国の通貨は存在します。
金利が高い通貨を扱う際はスワップポイントについても注意しておきましょう。
FXの売り買いで差額が出るのはスプレッドの影響
ここでは、FXの取引において知らないでは済まされないスプレッドについて解説します。
スプレッドというものが何であるかや、なぜスプレッドというものが設定されているのかについて詳しく解説します。
- 通貨間に適用されるレートの違い
- スプレッドは手数料!証券会社によって違いがある
- 通貨ペアによってもスプレッドは変動する
- 取引時間帯や市場の流動性が影響することも
通貨間に適用されるレートの違い
スプレッドとは売値と買値のレートの差を表す言葉です。
なぜ同じ通貨ペアを取引しているのに、売値と買値で差が生じてしまうのでしょうか。
結論から言うと、このスプレッドがFX会社の利益になります。
反対に考えればスプレッドの幅が大きければ大きいほど、トレーダーにとっては取引のコストとなり、有利に取引を進めることが難しくなるのです。
基本的に FX 会社は取引手数料を無料に設定しているものの、トレーダーの取引はたくさん行ってもらうことで利益を上げる必要があります。
FX会社の取り分として設定されているスプレッドですが、国内FX会社はスプレッド幅がかなり狭い傾向にあります。
特に主要通貨ペアである米ドル/円においては0.2銭というかなり狭いスプレッド幅で取引を提供している会社もあるため、日本国内においては FX がやりやすい環境が整っているといえるでしょう。
スプレッドは手数料!証券会社によって違いがある
会社によってもスプレッドの幅は異なります。
スプレッドが小さければ小さいほど、取引にかかるコストが小さくなるためFX会社を選ぶ判断基準としたスプレッドの狭さを考慮するのは大切です。
とはいえ、スプレッドが狭いだけが会社の魅力というわけではなく、システムの安定性やユーザーに対するフォロー体制などもチェックする必要があります。
国内のFX会社は基本的なサービスが充実している会社が多いのも、国内でFX取引をするのに心強いポイントです。
通貨ペアによってもスプレッドは変動する
スプレッドは通貨ペアによっても異なります。
取引量の多い通貨ペアほどスプレッドが小さくなる傾向があります。
米ドル/円やユーロ/円などの主要通貨ペアは各社かなり狭いスプレッドで取引環境を提供しているのが現状です。
FX会社にとっても多くのトレーダーが取引をする通貨ペアでは、安定した取引数量が見込めるためスプレッドを狭く設定できるのです。
スプレッドの狭さで口座開設をする会社を選ぶのであれば、自分がメインで使う通貨ペアで比較するようにしましょう。
取引時間帯や市場の流動性が影響することも
スプレッドは流動的なものであることも忘れてはいけません。
基本的には狭く設定してあるスプレッドであっても、時と場合によっては広がる可能性があります。
スプレッドが広がるタイミングは早朝の時間帯や年末年始です。
取引する人数が少ないため、スプレッド幅が不安定になる傾向があります。
その都度FX会社の公式ホームページで確認するようにしましょう。
また、重要な経済指標が発表されるタイミングや世界の経済を揺るがす重要な事件が起きたタイミングなどもスプレッドが広がる傾向があります。
最近の例で言うと新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってコロナショックがスプレッドに影響を与えています。
狭いスプレッドで取引環境を提供している FX 会社であってもタイミングや状況によっては設定が変わっている可能性があることを押さえておきましょう。
FXは売り買いどっちでやるべき?買い売りの見極めの判断は?
FX 売りから入るべきか買いから入るべきか。
初心者にとっては悩みどころです。
ここでは、エントリーの仕方の判断基準について紹介していきます。
本質的には為替チャートを見て相場環境を見定められるようになることが最も難しくもあり大切なポイントになります。
FX初心者はトレンドに合わせての売り買いがおすすめ
FX において売りから入れば良いのか解から入れば良いのかというのは本質的な問題ではありません。
大切なのは相場の環境を認識して、どちらの方向に相場が動く可能性が高いのかをぶれない判断軸で予想を立てていくことです。
FXの相場は大きく分けてトレンド相場トレンド相場の2つの種類があり、初心者が利益を出しやすいのはトレンド相場になります。
つまりしっかりトレンド相場を見極められるようになれば、売りから入っても買いから入っても継続的に勝ち続けることができるでしょう。
FX業者が出している売り買いの比率から判断もできる
FX会社が提供している売買比率情報を参考にするのも良いでしょう。
多くの他のトレーダーがどのようにエントリーして決済しているのかを通貨ペアや時間足を区切って分析できます。
例えば、外為どっとコムが提供する売買比率情報はこちらです。
FX会社が提供するさまざまな情報を上手に活用して、有利に取引を進めていきましょう。
FXの売り買いのタイミングはチャートからも読み取れる
FX の売り買いのタイミングはチャートから判断することがほとんどです。
チャートの形状から今後の値動きを予想し売買のタイミングを判断する分析手法をテクニカル分析といいます。
一方、各国の経済状況などを総合的に考慮して長い目で見た値動きを予想するのはファンダメンタルズ分析です。
どちらもFXで安定して勝ち続けていく上で大切な分析手法ではありますが、今回は主にテクニカル分析について紹介します。
テクニカル分析でチャートパターンが理解できる
テクニカル分析とは過去のチャートパターンを元に構築された分析手法です。
長い外国為替の歴史の中で、大きな値動きを見せる直前のチャートパターンには特徴的な傾向があります。
特徴的なチャートパターンを把握しておくことで、少し先の値動きを分析する手法がテクニカル分析です。
デイトレードやスキャルピングなどの比較的時間足が短い取引において欠かせない分析手法になるため、FXを始めるのであれば確実に勉強しておきましょう。
ゴールデンクロスとデッドクロスから意識してみよう
ゴールデンクロスやデッドクロスは移動平均線を用いた取引手法です。
ゴールデンクロスとは、長期時間足の移動平均線を短期時間足の移動平均線が下から上に突き抜けたタイミングを指します。
長期時間足の移動平均線よりも短期の移動平均線の上昇が著しいことを表すシグナルで、 上昇トレンドを表すシグナルになります。
反対にデッドクロスは、長期足の移動平均線を短期時間足の移動平均線が上から下に突き抜けたタイミングは下降トレンドのシグナルになるのです。
この2つは最も簡単なシグナルになるため、初心者トレーダーにおすすめの売買シグナルになります。
FX のテクニカル分析についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
FXの売り買いは両方同時にできる?
結論から言うと FX の売り買いは両方同時にできます。
しかし、リスクが高く初心者には難しい取引手法でもあります。
FXに関する長年の経験と潤沢な資金があってできることです。
ここでは、両建てという取引手法について解説していきます。
- FXは売り買い同時にポジションを持つ両建てが可能
- 取引コストが大きくかかる危険性がある
- 証拠金不足でロスカットになる可能性が高い
FXは売り買い同時にポジションを持つ両建てが可能
FX では売りポジションと買いポジションを両方とも持つことが可能です。
このような取引手法を両建てといい、両建てを利用して利益を上げているトレーダーがいるのも事実です。
両建てのメリットとしては、損失のリスクを限定的にできることが挙げられます。
同じタイミングで売りと買いのポジションを持つことで、どちらに相場が動いたとしても必ず片方のポジションでは利益を出し、もう片方のポジションでは損失を出します。
つまり利益と損失を相殺できるのです。
玄人のトレーダーは、それぞれのポジションの決済タイミングを時間足をずらして決定することで、上手に利益を出していきます。
取引コストが大きくかかる危険性がある
FXで両建てをするデメリットとしては、取引コストの問題が挙げられます。
考えられる取引コストとしては、売りと買いの2倍のポジションを持たなければならないことに加えて、スワップポイントによる損失も考えられます。
一般的なトレードでは片方にポジションを持つだけであるのに対し、両建てでは両方向にポジションを持たなければなりません。
つまり、1回のトレードに必要な資金が2倍になるのです。
それに加えて、スワップポイントの影響も無視できません。
売りと買いで金利の差額がトレーダーにとってマイナスのスワップポイントである場合、ポジションを持ち続けているだけでコストが発生してしまいます。
これらのことからも、両建ては難易度が高い取引手法であることがわかります。
証拠金不足でロスカットになる可能性が高い
両建てをしてしまうと証拠金不足でロスカットになる可能性が高くなります。
なぜなら、ポジションを2倍持つことになるため取引に必要な資金量も2倍になるからです。
潤沢な証拠金がある場合は別ですが、比較的少なめな資金量で取引に慣れていきたいという方は両建てをすることをおすすめできません。
ロスカットにかかってしまうと、損失が確定してしまい2度と証拠金を取り返すことができなくなるので、 両建てによる取引はFXに慣れてきたら選択肢に入れるようにしましょう。
FXの売り買いはどっちも可能!市場に合わせて選ぼう
FXは売りでも買いでもエントリーできるというのが大きな特徴です。
相場の方向性に合わせて、売りと買いを使い分けることで効率的に資金を増やせます。
エントリーポイントも大切ですが、何よりも相場の環境認識が最も重要です。
正しい相場観を身につけるためにも、テクニカル分析などの分析手法を徹底的に勉強していきましょう。
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