買ってすぐ売ったら利益が出る可能性ってあるの?
手っ取り早く利益を得たい!
このような疑問を持ちでもありませんか?
実際に超短期で売買をすることで利益を上げているトレーダーも存在します。
短期売買で成功を収めているトレーダーはどのような取引を行っているのでしょうか?
今回は
- スキャルピングのメリット
- スキャルピングの注意点
- 予約注文の基本
について解説していきます。
この記事を読めば、超短期売買の難易度の高さやメリットについて理解が深まるでしょう。
結論から言うと、超短期売買のトレードを目指す前に基礎学習が優先になります。
是非最後までお読みください。
FXは買ってすぐ売ることもできる
FXは不動産取引などの投資方法とは異なり売買がクリックひとつで行える手軽な資産を運用方法です。
そのため、エントリーから決済までの時間を数年単位まで伸ばそうが数時間単位まで縮めようがそれはトレーダーの判断によります。
極端な例でいうと、ポジションを保有している時間は数秒単位で取引する手法もあります。
ここではFXにおける超短期取引について詳しく解説します。
買って値段が上がったらすぐ売るスキャルピングという手法もある
スキャルピングという手法はポジションを保有している時間が分単位や秒単位の取引を表す言葉です。
買いでエントリーをした場合は数分後や数秒後に売りで決済してしまうような取引です。
また、反対に売りでエントリーした場合はすぐに買いで決済をしてしまいます。
素早く取引結果が出せるため、ポジションは抱えたまま為替相場の値動きに翻弄され決済タイミングに頭を悩ませる煩わしさはなくなります。
ポジションを保有している時間が非常に短いため、利益の幅や損失の幅も他のトレードと比べてかなり小さいです。
ポジションの保有時間が短く1回の取引で得られる値幅が少ない分、Lot数を厚めに持つことで損益額を調整します。
大局的な相場の値動きを意識する必要があるデイトレードと比べて、スキャルピングは超短期視点で勝負を仕掛けるトレーニング手法です。
そのため、経験やスキルがものをいう実力主義的なトレードスタイルになります。
FXで買ってすぐ売るスキャルピングのメリットは?
ここではスキャルピングのメリットについて解説します。
スキャルピングは数ある FX のトレードの中でも難易度が高いとされています。
難易度が高い分、身につけたときに得られるリターンは大きいです。
スキャルピングの良さについて詳しく見ていきましょう。
- 為替変動のリスクを抑えられる
- 時間や資金を効率よく使える
- 取引が一日で完結する
為替変動のリスクを抑えられる
スキャルピングは数分から数秒単位で取引の決着がついてしまいます。
つまり、ほんのわずかな時間における為替変動が損益に直結するため大きな時間足の為替変動のリスクを被ることはありません。
例えば、デイトレードの場合1日単位での取引になるため数時間単位の為替変動は考慮するべきリスクになります。
一方、スキャルピングの場合は数分数秒単位での取引になるので1時間単位の為替変動を考慮する必要はありません。
その分、超短期視点での為替変動は考慮に入れる必要があります。
デイトレードとスキャルピングでは、考慮に入れるべき視点が大きく異なることに注意しましょう。
時間や資金を効率よく使える
スキャルピングは短時間で取引の決着が付けられるため、スキマ時間でも取引できます。
そのため、頭の中で取引の事をずっと考えておく必要もありません。
長時間画面に集中していなくて良い分、時間的にも効率が良い投資方法だと言えます。
また、厚めのLotで取引をすることになるので資金効率も高くなります。
資金効率を高くするということはレバレッジを高く設定し、ある程度のリスクを負う選択をしなくてはなりません。
スキャルピングで長期的に勝てるようになれば、リスクを負って取引をする勝ちも生まれてくることでしょう。
取引が一日で完結する
スキャルピングはポジションを次の日に持ち越すことはありません。
そのため為替相場の推移が気になって精神的に休まらないという悪循環には陥らないでしょう。
超短期的にポジションを決済するというのは、精神衛生の面においてもメリットがあります。
FXで買ってすぐ売るスキャルピングの注意点
FX でスキャルピングをする上での注意点を紹介します。
金銭的なポイントもさることながら、精神的なケアも重要です。
精神的なほころびから破滅的な取引につながることもあるので、スキャルピングという取引が自分の性格に合っているかの判断も非常に重要です。
- スプレッドによるコストがかかる
- 公認しているFX業者が少ない
- 数pipsの値動きの予想は非常に難しい
- 精神的にも肉体的にも辛く初心者に向かない
スプレッドによるコストがかかる
スプレッドとは取引をする度にFX会社に支払わなければならないコストになります。
つまり取引回数が多ければ多いほど、スプレッド分のコストはかさんで行くのです。
スキャルピングは超短期売買になるので、時間当たりに取引をする回数はその取引手法に比べて非常に多くなります。
その分、スプレッドもかさんでいき取引を重ねるたびにじわじわと証拠金を削っていくのです。
対処法としてはスプレッドが狭いFX会社を選ぶと良いでしょう。
また、通貨ペアによってもスプレッドは異なるためスプレッドが狭く設定されている通貨ペアを選ぶのも1つの選択肢です。
いずれにせよ、スキャルピングをメインの取引手法とするのであればスプレッドによる取引コストは常に注意を払う必要があります。
公認しているFX業者が少ない
スキャルピングという取引を公認しているFX会社が少ないという問題もあります。
表向きでは、スキャルピングを禁止はしていないものの実際に取引をしてみたらアカウントが凍結されてしまったという声は後を絶ちません。
スキャルピングが嫌われる理由としては、カバー取引が間に合わなくなったりサーバー落ちたりする原因になりかねないからです。
素早く売買をすることで、FX会社側に負担がかかるからであると理解しておくとよいでしょう。
対処法としては、「スキャルピング公認」をうたっているFX会社で取引することになります。
反対にスキャルピングを禁止していなくても公認していない FX 会社は、アカウントが凍結される可能性があるため、スキャルピングを行わない方が無難です。
スキャルピングの口座凍結について詳しく知りたい方は以下の記事に詳しくまとめられています。
気になる方はこちらもご覧ください。
数pipsの値動きの予想は非常に難しい
スキャルピングの難易度が高いと言われる理由は、小さな値動きを予測するのは非常に難しいからです。
数時間単位での取引になれば、テクニカル分析によるレジサポラインやトレンドラインなどの位置関係で再現性の高い予想が可能です。
一方、スキャルピングの売買においては超短期時間足で数pipsから数十pipsの値動きを予想しなくてはいけません。
つまり、手掛かりが少なく再現性が取りづらいという問題が発生します。
とはいえ、スキャルピングで大きな利益を上げているトレーダーがいるのも事実。
そこには、感覚的に裏付けられた優位性が存在します。
このことから、スキャルピングは経験や感覚が大切になるスキル重視の取引手法だと言えるでしょう。
精神的にも肉体的にも辛く初心者に向かない
スキャルピングは精神的に非常に負担のかかる取引であるという考え方もあります。
その理由は取引回数が多くなるにつれて負けの回数も増えるからです。
プロスペクト理論という心理学用語があり、これは勝ったときの喜びよりも負けたときの苦痛の方が大きく感じやすいという心の傾向を指します。
つまり、仮に勝率50%であれば圧倒的に負けたという感覚が強くなるということです。
FXにおいて資産の増減と同じぐらいに気にしなければならないのか、精神的なスタンスです。
資産的に大きく目減りしていなくても、精神的な苦痛を味わっていては正しい投資判断ができなくなります。
スキャルピングは取引回数が多くなる手法です。
数回や数十回の負けトレードでメンタル面に支障をきたす可能性があれば、スキャルピングという取引手法は性格的にあっていないといえるでしょう。
また、完全裁量トレードになるため画面を凝視し続ける必要があります。
過度に集中して長時間取引をしてしまうと、肉体的な疲労の蓄積にもつながります。
精神的に距離感を保った上で取引できるバランス感覚が最も必要です。
FXの初心者は指値と逆指値でゆとりある取引がおすすめ
指値注文と逆指値注文を使いこなせるようになるとFXの取引が快適に進められます。
ここでは、FXにおける予約注文の基本について解説します。
- FXの指値とは自分が買いたい値段で決済を設定できる
- FXの逆指値とは損切りの注文を設定できる
- FXの指値と逆指値をわかっていないと注文できないこともある
FXの指値とは自分が買いたい値段で決済を設定できる
指値注文とはかんたんに言うと価格帯を指定した予約注文のことです。
例えば1ドル90円でエントリーし1ドル105円になった時に決済したい場合、105円の価格帯に指値注文しておきます。
そうすることで現時点では105円になっていなくても、価格が推移し105円になった瞬間に自動的に決済注文が入ります。
そうすることで、ずっと画面の前に張り付いていなくても注文を確定できます。
もちろん1ドル105円になる瞬間が来ないと利益の確定はできませんが、絶好の利確タイミングを逃すことなく約定できるのは大きなメリットです。
FXの逆指値とは損切りの注文を設定できる
指値注文が利確の価格を指定する予約注文だったのに対し、逆指値注文とは損切りの価格指定をする注文方法です。
例えば、 1ドル100円でエントリーし98円まで下がったら損切りすると決断したとします。
この時に1ドル98円に逆指値注文を入れておけば価格が98円を待った瞬間に決済注文がなされ損失が確定します。
もちろん、同時に105円に指値注文をいれておき98円を割ることなく無事105円に到達すれば、利益確定することも可能です。
つまりに逆指値注文とは、ポジションを持ったまま放置することで万が一大暴落が起こった際のリスクヘッジとしての役割を果たします。
指値注文と逆指値注文を同時に行う注文方式をOCO注文と言います。
その他の予約注文について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
FXの指値と逆指値をわかっていないと注文できないこともある
指値注文と逆指値注文の意味合いはしっかり理解しておきましょう。
指値注文と逆指値注文の条件はこのようになります。
買い | 売り | |
指値 | 現在のレートより低いレート | 現在のレートより高いレート |
逆指値 | 現在のレートより高いレート | 現在のレートより低いレート |
エントリーに指値逆指値を利用する場合はこのルールにそって行う必要があります。
本質的には、
- 利益確定は指値注文
- 損失確定は逆指値注文
となることを覚えておきましょう。
初心者がFXを始めるうえでのその他の注意点や基礎知識
FX 初心者が取引で損しないためには、基本的な知識を知っておくことが何よりも大切です。
実際のお金をかけてする取引であるため、知らずに損をした後では取り返しがつきません。
しっかりと勉強した上で資産的に優位性のある取引を行っていきましょう。
FXは初心者のうちは少額から始める
少額取引は FX 初心者の基本です。
経験量が少ないうちから多額の予算を投じてしまうと、相場に刈られてしまう可能性が非常に高くなります。
万が一全てを失ったとしても生活的にも精神的にも全く問題ない程度の資金で取引を始めるようにしましょう。
どうしても身銭を切るのが怖いという方は、デモトレードから始めるのもおすすめです。
デモトレードについて詳しく知りたい方は下の記事をご覧ください。
FX市場全体のポジション数量を参考にする
FX市場全体のポジション数量を把握することも大切です。
比較的取引数量が少ないマイナー通貨などでは、ボラティリティが大きくなってしまいます。
ボラティリティが小さな通貨ペアで取引をしたいのであれば、米ドル/円などの主要通貨ペアで取引するとよいでしょう。
初心者におすすめ!少額取引が可能な取引所2選
初心者におすすめなのは少額取引です。デモトレードでも練習することが可能ですが、本番同様のモチベーションで臨めないというデメリットもあります。少額取引は損益の幅が少ないとは言え、本番口座であることに変わりないので緊張感を持って取引をおこなうことができます。
少額取引可能な取引所でおすすめなものを2選紹介していきたいと思います!
FX初心者に買ってすぐ売るはおすすめしない!じっくり市場分析から始めよう
スキャルピングの引手法は難易度が高いため、初心者の方がいきなり取り組むのは現実的ではないでしょう。
まずはじっくりとFXの基本やテクニカル分析などの基礎知識を手に入れてから、自分の性格に合った取引手法を吟味していく必要があります。
少額での取引やデモトレードで経験を積んだ後で、スキャルピングにトライすることをお勧めします。