FXと外貨預金の違いって何?
外貨預金の方が安全って本当?
FXと外貨預金、どっちが儲けやすいの?
本記事では、このような疑問にお答えしていきます。
FXと外貨預金は共に外国通貨を扱う投資方法です。
しかし、その特徴は大きく異なっており、双方のメリットやデメリットを把握することで自分に合った投資方法が見えてきます。
本記事では以下のテーマに沿って解説します。
- FXと外貨預金の8つ違い
- 外貨預金のメリット・デメリット
- FXのメリット・デメリット
この記事を読めば、FXと外貨預金それぞれの特徴や自分にあっている投資方法が分かるようになるでしょう。
ぜひ、最後までお読みください。
FXと外貨預金の違い8つ!税金はFXの方がお得
FXと外貨預金共に、外貨を取り扱います。
そのため、金利や為替差損・為替差益など利益を出すために気をつけるべきポイントは類似しています。
一方、取引の仕組みや税制・資産保全の仕組みに大きな違いがあることは、あまり知られていません。
ここでは、FXと外貨預金の違いについて詳しく紹介します。
円高や円安など取引機会の違い
FXは円高・円安に関わらず利益を狙えるのに対し、外貨預金は円安のタイミングでしか利益を取ることはできません。
なぜなら、FXは売りでエントリーできるからです。
FXでは、持っていない外貨を持っているものと仮定して取引をする空売りと呼ばれる売買が成立します。
つまり、円の価値が上がっていく円高の局面では、外国通貨を売って日本円を保有するという取引が可能になります。
一方、外貨預金は日本円を外国通貨に変えるという方向にしか取引できません。
そのため、日本円の価値が上がっていくタイミングで、外国通貨の形で資産を保有することは損失になるのです。
FX | 円高・円安どちらでも利益を取れる |
外貨預金 | 円安は利益を狙える・円高は損失につながる |
レバレッジの有無の違い
FXはレバレッジをかけることで、証拠金を少なくして取引できるのに対し、外貨預金はまるごと外貨定期預金に資金を入れる必要があります。
国内FXの場合、最大25倍のレバレッジがかけられます。
レバレッジをかけることで、実際に取引する額の25分の1の資金があれば売買可能です。
一方、外貨預金の場合は、レバレッジのような仕組みはないため資金効率の面ではFXに劣ります。
例えば、1ドル100円のときに1万通貨購入するのであれば、本来100万円が必要になります。
FXではレバレッジを利用できるので、フルレバレッジをかければ100万円の25分の1である、たったの4万円で取引可能です。
外貨預金で同じ状況にするためには、100万円全額を外貨定期預金の口座に預けなくてはなりません。
レバレッジを用いた資金効率の良さはFXの魅力の1つではあるものの、高いレバレッジをかけ過ぎると、リスクの高い取引になる傾向があるので注意が必要です。
FX | レバレッジをかければ、予定金額の25分の1の資金で取引できる |
外貨通貨 | 予定金額の全額を口座に入金する |
取引方法の種類の違い
FXは注文の種類が多種多様であるのに対し、外貨預金は銀行が営業している時間内で取引をする必要があります。
FXは選択できる取引方法の幅が広く、主に以下のような取引手法があります。
裁量トレード | トレーダーが手動で行う方法 |
自動売買 | システムに取引ロジックをプログラムし、自動で売買する方法 |
予約注文 | 指定した価格になったら、自動で注文する方法(指値・逆指値・OCOなど) |
一方、外貨預金の場合は、取引する時間帯が銀行が開いている時間に限られます。
そのため、FXに比べて取引手法に工夫の余地が狭いというデメリットがあると言えます。
FX | 取引手法が多種多様(裁量トレード・自動売買・予約注文など) |
外貨預金 | 取引手法が限定的(銀行での取引) |
取引手数料の違い
FXは取引手数料がかからないのに対し、外貨預金は手数料がかかります。
国内FXの場合、ほとんどのFX会社が取引手数料を無料に設定しています。
一方、外貨預金の場合は日本円を外貨に交換するときと、外貨を日本円に交換するときの2回取引手数料が取られます。
取引手数料の例は以下の通りです。
通貨ペア | 取引手数料 |
米ドル/円 | 2円 |
ユーロ/円 | 3円 |
英ポンド/円 | 8円 |
豪ドル/円 | 5円 |
FX | 取引手数料がかかる |
外貨預金 | 取引手数料がかからない |
FXは取引手数料がかからないとはいえ、スプレッドと呼ばれる取引コストはかかります。
そのため、本質的には取引手数料がかかっていると解釈することもできるでしょう。
ここでは、表面的な解釈において、FXは取引手数料が無料という説明にとどめます。
金利とスワップポイントの違い
FXはスワップポイントと言う形で金差分の利息がもらえる一方、外貨預金は満期になったら金利を受け取れます。
スワップポイントとは金利差調整分のことです。
FXでは、通貨間の金利差をポジションを持っているトレーダーに還元することで調整しています。
スワップポイントは毎日受け取れるため、即金性が高いです。
実質、金利を受け取っていると解釈して問題ないでしょう。
一方、外貨預金は金利差を定期預金の満期になったら全額受け取る仕組みです。
そのため、金利が適用される期間によって受け取れる額が変わるので、適用期間は確認にしておきましょう。
FX | スワップポイントを受け取る(毎日発生) |
外貨預金 | 利息を受け取る(満期になったら適用期間中の利息を一括で受け取り) |
総合課税と申告分離課税の違い
FXで得た利益は申告分離課税であるのに対し、外貨預金で得た利益は総合課税に分類されます。
FXの利益が該当する申告分離課税の場合、税率は20.315%で固定です。
損失が発生した場合は、他の先物取引で得られた利益と相殺できます。
利益と損失を相殺することを損益通算と言います。
一方、外貨預金の利益が該当する総合課税の場合、外貨預金で得た利益以外の所得と合算した額によって、税率が決まります。
なぜなら、累進課税で税率が決定されるからです。
総合課税の場合は、最高税率は55.945%となります。
また、申告分離課税のように他の先物取引で得られた利益と、損益通算ができないことも押さえておきましょう。
FX | 申告分離課税(税率一律20.315%) |
外貨預金 | 総合課税(税率は累進課税制度に準ずる) |
資金の保全の違い
FXは万が一会社が倒産した場合でもトレーダーの資金は保全される一方、外貨預金は銀行が破綻した場合、破綻した金融機関の財産状況に応じて資金が返されます。
外貨預金はペイオフの対象外である点に注意しましょう。
ペイオフとは、お金を預けている会社が破綻した場合に、預金保険機構が会社に代わって、元本1,000万円とその利息を払い戻す制度です。
つまり、外貨預金は預け先の銀行が破綻した場合、資産が返ってくる保証がありません。
一方、国内FXにおいては、資産を信託銀行に預けることで万が一FX会社が倒産しても、トレーダーの資産を保全する仕組みが整っています。
資金の安全性の面ではFXの方が優れていると言って良いでしょう。
FX | 資金は信託銀行が管理 |
外貨預金 | ペイオフ制度対象外 |
取引可能時間の違い
FXは土日祝日以外であれば、いつでも取引できる一方、外貨預金は銀行が営業している9時~21時に限定されます。
FXの場合は、24時間世界のどこかの市場は開いている状態になるため、平日であればいつでも取引ができます。
その点、外貨預金は手続きできる時間が12時間に限られてしまうため、時間の融通が効くのはFXと言えるでしょう。
FX | 24時間取引可能(土日祝除く) |
外貨預金 | 平日の9時~21時(取扱金融機関に準ずる) |
外貨預金のメリットは?
外貨預金のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、日本において一定の人気を集めている外貨預金のメリットについて、詳しく紹介します。
リスク分散がしやすい
外貨預金をすることで、資産の一部を外貨で保存できます。
日本円以外の形で資産を保存しておくことで、円安に備えられます。
1ドル100円のときに1万通貨の100万円分を米ドルの形で外貨預金した後に、円安が進んで1ドル120円になったとしましょう。
この場合、実質的に100万円の資産が120万円に増えています。
日本の目線から見たら、20万円分儲かったと考えることができる一方、海外の目線から見たら、日本円の価値が相対的に落ちているということでもあります。
つまり、日本円だけで資産を持つのではなく、外貨に資産を分散することで、円安リスクに強いポートフォリオができあがります。
始めやすい
外貨預金は、銀行口座にお金を預け入れた後は特に手間がかからないため、非常に始めやすい投資と言えます。
一方、FXや株式投資はチャートを分析することで、優位性の高い取引をすることを求められるため、たくさんの手間と努力が必要になります。
投資に詳しくない人でも気軽に始められる点が、外貨預金が人気を集めている大きな要因と言えるでしょう。
円で貯金するよりも金利が得やすい
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/)
超低金利で有名な日本円と比較すると、外貨の金利は高いのは否めません。
日本円の金利は0.001%であるのに対し、外貨の金利は0.01%程度です。
つまり、日本と比較すると約10倍の金利が付いています。
また、外貨定期預金になると金利が0.1%程度のものもあるため、円で資産を持っているよりも100倍近い金利を受けてとれる計算になります。
日本が超低金利の国だからこそ、海外の金利が魅力的に映るという経済的な背景があるのでしょう。
通貨ペアや相場によっては儲けられる可能性も
外貨預金はFXと同様、為替差益を得られる可能性があります。
円を外貨に替えて預け入れたときよりも、外貨を円に替えるときの方が円安になっていれば、差額が利益になります。
円安のリスクに備えるために、外貨預金することが有効です。
実際にFXの取引と同様、利益になって返ってくる可能性はあります。
一方、円高に振れれば納めた額よりも安くなる可能性があるのは事実です。
利益を取れる可能性もあれば損失を被る可能性がある点は、外貨預金をする上で注意が必要なポイントです。
【儲けられる?】外貨預金のおすすめ通貨は【2021年版】
外貨預金先として人気のある外貨は、どの国の通貨でしょうか?
三井住友銀行のアンケートによると、圧倒的に米ドルが1位となっています。
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
ここでは、それぞれの外貨の特徴について解説します。
人気No.1通貨「米ドル」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
外貨預金として最も人気があるのは、米ドル円です。
人気の理由としては、世界中の通貨で最も取引量が多く信頼性が高いことが挙げられます。
米ドルは、最も注目を集めている通貨であるため、値動きに関する情報を手に入れやすい点が大きなメリットと言えるでしょう。
また、雇用統計や経済指標の影響を受けやすいため、指標の動向に注視しておく必要があります。
不動の人気を誇る米ドルは、外貨通貨預金を始めたい人におすすめの外貨です。
第二の基軸通貨「ユーロ」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
米ドルに次いで、2位の取引量を誇るため、第二の基軸通貨と呼ばれています。
ユーロは、ヨーロッパ諸国の共通通貨であるため、一国の経済状況だけで大きく左右されないという特徴があります。
注目すべき情報としては以下のものが挙げられます。
- 欧州中央銀行の経済政策
- ドイツの経済指標(ユーロ加盟国内最大の経済規模)
ユーロは先進国通貨であるため、信頼性の面でも問題ない通貨と言えるでしょう。
値動きが大きい「ポンド」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
ポンドはイギリスの通貨です。
イギリスはヨーロッパ経済圏にあるため、ユーロの値動きと相関性があります。
世界第4位の取引量があります。
それでも、米ドルやユーロと比較すると取引量に圧倒的な差があるため、値動きが大きくなる傾向があります。
ポンドは主要通貨の1つに数えられ、世界経済から見ても存在感のある通貨と言えるでしょう。
資源国通貨の代表「オーストラリアドル」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
オーストラリアは、鉄鉱石などの鉱物資源が豊富にとれる国です。
そのため、資源国通貨としてオーストラリアドルは代表的な地位にあります。
値動きは比較的大きいため、為替差損を被る可能性が高い一方、為替差益を受けられる可能性も高いです。
オーストラリアの貿易相手国として、最も影響力が強いのは中国です。
そのため、オーストラリアドルは中国の景気変動の影響を受けやすいという特徴があります。
オーストラリアと変動が似ている「ニュージーランドドル」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
ニュージーランドドルはオーストラリアドルと近い値動きを見せます。
なぜなら、オーストラリアとニュージーランドは共にオセアニアに位置し、経済的な結びつきが強いからです。
取引量が少なく、金利は高めに設定されています。
ニュージーランドの主力産業は酪農業であり、農産物の価格がニュージーランドドルの相場に影響を与えやすいです。
永世中立国の黒字通貨「スイスフラン」
(引用:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/beginner/currency.html)
スイスは永世中立国であり、経済的にも安定していると言われています。
- 経常黒字
- 対外資産
- 金保有国
以上の3点がそろっているため、スイスフランは安全通貨であると認識されているのです。
スイスはヨーロッパ経済圏の中にあるため、ユーロの値動きに影響を受けやすいことが大きな特徴です。
外貨預金はデメリットも多くおすすめしない?
外貨預金にはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、外貨預金をしてみると分かる具体的なデメリットと対策法について、4点紹介します。
ペイオフが適用されない
ペイオフ制度を利用できないのは、外貨預金の大きなデメリットといえます。
万が一、銀行が倒産した場合、外貨預金に預け入れた資産が全額返ってくる保証はありません。
ペイオフが適用されれば元本1000万円とその利息は返ってくる保証があるため、ペイオフが適用されないのは不安要素の1つです。
対策としては、1つの銀行に多額の資産を預けるのではなく、複数の銀行に分散して預けておくことで、倒産リスクに備えられます。
1つの財布に全額入れるのではなく、複数の財布で細かく管理した方が、財布を無くしたときのダメージが小さくなるのと同じです。
為替変動で元本割れするリスクがある
為替差損を被り元本割れするリスクは0にできません。
値下がりの極端な例を亜が得ると、南アフリカランドは2006年から2021年の間に19円から7円前後まで価格を落としています。
仮に2006年に南アフリカランドで預け入れて、2021年に引き出していれば100万円が40万円になって戻ってくる計算になります。
極端な例ではあるものの、為替変動のリスクは大きい点に注意しましょう。
対策としては、大きな価格変動が起こりにくい米ドル円などの先進国通貨で預入することが挙げられます。
為替変動のリスクを極力小さくすることが、外貨預金のコツと言えるでしょう。
リターンが低い
外貨預金をするもくてきとして、金利が高い国の通貨を預入して、高い利息を受け取ることが挙げられます。
しかし、金利が高いのはあくまで、超低金利の日本円と比較しているからです。
仮に米ドル建ての定期預金に1000万円預けたとしても、金利が0.010%程度であるため、1年で1,000円にしかなりません。
一方、株式やFXで利回り5%で運用した場合、1,000万円を元手にすれば1年で50万円も儲けられます。
もちろん、株式投資やFXで運用すると、元手を減らす可能性もあるためリスク0ではないものの、外貨預金も元本割れのリスクは抱えています。
日本円と比較して高金利であっても、実質はかなり金利が低いことは押さえておきましょう。
手数料が高い
預け入れと引き出しの際に手数料がとられてしまうのもデメリットの1つです。
頻繁に出し入れしていると、手数料がかさみ元本を割れを引き起こす可能性があります。
取引手数料が安い銀行を選ぶか、極力お金の出し入れは行わないようにしましょう。
外貨預金の手数料が高い理由や比較
外貨預金の手数料はFXと比較して高いことは事実です。
ここでは、外貨預金の手数料が高く設定されている理由について詳しく紹介します。
さらに、主要銀行5社の手数料を比較し、どの銀行がコストを抑えて取引できるかを比較しました。
売買の手数料がプラスされるから高い
外貨預金の場合、日本円を外貨に換えるために売買手続きが発生します。
例えば、日本円を米ドル建ての外貨預金に預け入れる際は日本円を売って米ドル円を買います。
反対に、引き出す際は米ドルを売って日本円に買い戻さなくてはなりません。
日本円をそのまま預け入れるのと比較して、売買する手続きが余分にかかることが分かります。
また、銀行がそれぞれ用意している専用のレートに基づいて売買されるため、通貨を交換するだけでも中抜きされてしまうのです。
そのため、外貨預金の手数料は高めに設定されています。
主要銀行の通貨ごとの手数料比較表
主要銀行の手数料はどのように設定されているのでしょうか?ここでは、5つの銀行と8つの外貨で比較していきます。
米ドル | ユーロ | 英ポンド | 豪ドル | |
住友SBIネット銀行 | 4銭 | 13銭 | 28銭 | 25銭 |
PayPay銀行 | 5銭 | 14銭 | 30銭 | 30銭 |
ソニー銀行 | 15銭 | 15銭 | 45銭 | 45銭 |
新生銀行 | 15銭 | 40銭 | 60銭 | 40銭 |
りそな銀行 | 20銭 | 50銭 | – | 50銭 |
ドル | ニュージーランドフラン | スイスドル | 香港ランド | 南アフリカ|
住友SBIネット銀行 | 25銭 | 28銭 | 5銭 | 14銭 |
PayPay銀行 | 30銭 | 30銭 | 6銭 | 15銭 |
ソニー銀行 | 45銭 | 45銭 | 9銭 | 20銭 |
新生銀行 | 40銭 | – | 25銭 | 25銭 |
りそな銀行 | 50銭 | – | – | – |
高い通貨と安い通貨はどの銀行においても同じ傾向にあるようです。
この5社を比較すると「住友SBIネット銀行」が最も手数料が安い銀行になります。
コストを抑える基本は、手数料を安くすることです。
外貨預金を検討される方は、上の表を参考にしてみてください。
FXは外貨預金と違いメリットが多い
ここでは、FXのメリットについて紹介していきます。
外貨預金の特徴と比較しつつ、FXの魅力について深掘りしていきましょう。
少ない資金で始められる
FXのメリットを語る上でレバレッジの存在は外せません。
レバレッジをかけることで、少ない資金で大きな金額を取引できます。
国内FXの場合、最大25倍のレバレッジをかけられるため、100万円分の取引をする場合、理論上4万円の証拠金で取引が成り立ちます。
実際のところ、リスクコントロールをすることなくハイレバレッジでのトレードを繰り返すのは危険であるため、おすすめはできません。
しかし、計画的にレバレッジをかけてトレードするのであれば、資金効率を高められるためメリットは大きくなります。
小さな資金からでも利益を出せるのが、FXの最大のメリットといえるでしょう。
スワップポイントで毎日儲けられる
FXは為替変動だけでなく、通貨間の金利差によっても儲けられます。
スワップポイントは金利差調整分と呼ばれ、国家間の金利差を調整した分はトレーダーに還元されます。
日本円のような低金利の通貨を売って高金利の通貨を買うことで、プラスのスワップポイントを得られ得ます。
一方、高い金利の通貨を売って安い金利の通貨を買う場合は、マイナスのスワップポイントとなるので注意が必要です。
外貨預金でいえば利息のポジションにあたります。
また、スワップポイントは毎日付与されるため、即金性が高いのもメリットの1つです。
平日24時間の取引が可能
FXは平日であれば、いつでも取引できます。
なぜなら、1日を通して世界中のどこかの市場が開いているからです。
どこの市場が開いているかで、値動きの仕方に若干の違いがあるため、初心者トレーダーは時間を固定して取引することをおすすめします。
外貨預金は銀行が営業している時間でないと取引できない点と比較すると、時間の自由はききやすいと言えるでしょう。
外貨預金よりもスプレッドが狭い
FXは外貨預金と比較すると、取引手数料が抑えられています。
FXの取引手数料は無料の会社が多いものの、実質的な手数料としてスプレッドがあります。
スプレッドは小さければ小さいほど、取引コストを小さくできるのです。
FX各社、スプレッド幅を小さくしており、外貨通貨と比較して取引しやすい環境がそろっていると言えるでしょう。
儲けられる機会が多い
FXは円安のタイミングのみならず、円高のタイミングでも儲けを出せる点も魅力の1つです。
外貨預金は基本的に、円安のタイミングでしか利益を出せないため為替変動で儲けることを狙うのであれば、FXの方がやりやすいでしょう。
注文の種類も、裁量トレードの他、自動売買や予約注文などがあるため、選択肢の幅が広いです。
外貨の交換でキャピタルゲインを狙うのであれば、FXを選ぶことをおすすめします。
FX(外貨取引)とは?仕組みを解説
(引用:https://min-fx.jp/start/fx-contrivance/)
FXはどのような仕組みで利益や損失が出ているのでしょうか?
ここでは、FXの基本的な仕組みについて解説します。
外貨を売買した差益で利益を得る
外貨を売買することで得られる利益を為替差益といいます。
通貨と通貨の交換レートは、秒単位で変動しており、売買したタイミングによって損をしたり得をしたりします。
一般的なFXトレーダーは為替差益を狙って取引をしているのです。
反対に、売買によって生じた損失は為替差損と呼ばれます。
通貨を売買した際の生じた差額で儲ける手法が、キャピタルゲインを狙ったFXの儲け方です。
スワップポイントで利益を得ることも可能
為替差益を狙った取引はキャピタルゲインと呼ばれるのに対し、通貨間の金利差を狙った取引はインカムゲインと呼ばれます。
FXにおいて通貨間の金利差は、スワップポイントとして扱われます。
ポジションを保有しているだけで、トレーダーに毎日付与されるため、売買する必要はありません。
注意が必要なのは、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合は、マイナスのスワップポイントになる点です。
スワップポイントを狙う際は、金利が高い通貨を購入して金利差がプラスになるよう注意しましょう。
FXは外貨預金よりもリスクは高い点がデメリット
FXのデメリットとしては、リスクが高い投資方法であることです。
FXはギャンブルだからやめとけ
という声が挙がるのは、FXのリスクの高さに起因しています。
ここでは、FXのリスクに注目してデメリットを詳しく解説します。
レバレッジを掛け過ぎて大損することもある
レバレッジはFXの最大のメリットである一方、使い方を間違えるとトレーダーを破産に追い込む凶器にもなります。
基本的には、手持ちの資金量を考慮してリスクをコントロールしてレバレッジをかけることで、資金効率を高められます。
しかし、レバレッジをうまく活用できない例も多いです。
FXについて詳しく知らない初心者トレーダーが、ハイレバレッジをかけて一発退場に追い込まれる例は後を絶ちません。
レバレッジをかけることで、利益が数倍になる一方、損失も数倍になる点を忘れてはなりません。
放置しているとマイナスになることも
外貨預金は資金を預け入れた後は、特にすることはありません。
一方、FXはエントリーと決済をくりかえさないことには、為替変動によるキャピタルゲインは得られません。
スウィングトレードのように、数週間ポジションを持ち続ける手法はあるものの、その間に為替差損を被る可能性はあります。
つまり、先が読めない相場に対して、自分なりに優位性を見出してポジションを持つスキルが必要になるのです。
値動きの予想がしにくい
為替相場の行く先を予想するのは至難の業です。
プロトレーダーであっても、相場の方向性を確実に言い当てらる人は存在しません。
為替チャートの未来は誰も分からないからこそ、ファンダメンタル分析やテクニカル分析を駆使して、チャートを分析をするスキルが必要になります。
必ず方向性を当てることはできないものの、優位性の高い判断をできるようにはなるでしょう。
チャートの分析スキルが充分に身に付いていない段階で、多額の資金をかけて取引してしまうと、大切な資産が為替相場に飲み込まれてしまいます。
FXの危険性について詳しく紹介した記事はこちらになります。
FXは外貨預金との違いを理解し利用するのがおすすめ
外貨預金よりもFXの方がリスクが高い投資手法です。
しかし、リスクをコントロールする術を知り、実践することで手持ち資産を減らしてしまう危険性は大幅に下げられます。
ここでは、リスクをコントロールして安全にFXの取引をするための対策法を紹介します。
レバレッジはかけすぎない
リスクを適性にコントロールするためには、レバレッジをかけすぎに注意です。
国内FXの場合、最大25倍のレバレッジをかけられるものの、初心者トレーダーの場合はフルレバレッジで取引することは避けましょう。
初心者の方が取引をする目安として、レバレッジは1倍~5倍の範囲内にしておくことをおすすめします。
それ以上のレバレッジをかけて取引するのは、安定的に利益をとれるようになってからにしましょう。
FX初心者が勝てない原因と対策について詳しくまとめられた記事はこちらになります。
損切りルールを徹底する
損切りのルールを徹底することは、想像以上に難しいことです。
損切りとは、含み損が出たポジションを早めに決済して、損失が膨らまないようにすることを指します。
損失を決定する取引あるため、損切りをするときは精神的に辛くなるのは否めません。
しかし、損切りをすべきところでポジションを放置してしまうと、取り返しの付かない大損失を抱える可能性が出てきます。
FXで勝ち続けてたいのであれば、自分で定めた損切りルールを徹底することが大切です。
損切りについて詳しく解説した記事はこちらになります。
FXを始めるのにおすすめの証券会社
これからFXを始める方におすすめのFX会社を3社紹介します。
会社によって魅力的なポイントが異なっているため、ニーズに合ったFX会社を選んで口座開設すると良いでしょう。
楽天銀行など外貨預金とFXの両方を試せる証券会社もある
外貨預金とFXどちらかに決めるは難しい・・・
という方は、両方の投資法に挑戦できる口座を利用することをおすすめします。
ここでは、外貨預金とFXの両方を利用できるFX会社を2社紹介します。
どちらか片方に決めかねる方は、両方試してみると良いでしょう。
楽天銀行は外貨預金をしつつFXも利用できる
(引用:https://www.rakuten-bank.co.jp/assets/forexdep/)
楽天銀行の口座は、外貨預金とFXの両方の投資に利用できます。
両方とも試してみたい方は、楽天銀行で口座開設すると良いでしょう。
外貨預金の中でも、超短期の1週間や2週間程度の外貨定期預金サービスも提供しています。
外貨預金で為替差損を狙いたい方は、一度試してみると良いでしょう。
FXと外貨預金の両方に使える汎用性の高さが大きな魅力です。
auじぶん銀行も外貨預金とFXの併用可能
(引用:https://www.jibunbank.co.jp/products/ai_foreign_deposit/forecast/)
auじぶん銀行も外貨預金とFXを併用できます。
FXにおいては、1,000通貨単位から取引できるため、初期投資レベルでFXを始めたい方にはおすすめのFX口座です。
AI外貨予測と呼ばれる魅力的なツールがあるため、FX・外貨預金共に役立てられるでしょう。
その他には、株式・投資信託やくじ・公営競技などの取り扱いもあるため、汎用性の高い銀行と言えます。
FXと外貨預金の違いは多い!メリット・デメリットを理解して利用しよう
FXと外貨預金はともに外国通貨を扱う投資方法とはいえ、その特徴は大きく異なっています。
FXのメリットとしては、取引時間帯が自由であることや、売り買いどちらでも儲けられる点があります。
一方、外貨預金のメリットとしては、FXと比べて低リスクで専門的な知識も必要にならないことが挙げられるでしょう。
FXのリスクの高さは、しっかり勉強して対策をすることでコントロール可能です。
つまり、学習して取引経験を積むことが何よりも大切になります。
FXクラウドでは、FXに関するお役立ち情報を多数提供しています。
さらに詳しくFXについて知りたい方は、ぜひ他の記事もご覧下さい。