30万円の元手ではFXするのに少なすぎる?
他のトレーダーはどのくらいの資金で挑戦しているんだろう?
元手資金って多い方がいいの?
このような疑問をお抱えではありませんか?
元手資金が足りないことが原因でリスクの高い取引を知らず知らずのうちにしてしまう方は多いものです。
初期投資額は大きい方がリスクをコントロールしやすい取引環境を整えられます。
今回は
- 元手資金が多い方が良い理由3選
- 30万円の元手でひと月にどのくらい稼げるのか?シミュレーション例
- コツコツと利益を増やしていくための考え方
などについて解説します。
この記事を読めば、FXの取引において元手資金が多い方が有利になる理由が分かるでしょう。
ぜひ最後までお読みください。
FXは証拠金が多い方が良い理由!元手30万円の資金でスタートしよう
証拠金は多ければ多いほど、リスクの低い取引が可能になります。
では、なぜ証拠金の額が大きい方が安全な取引に近づけるのでしょうか?
ここでは、元手30万円分を準備することで得られるメリットについて紹介していきます。
- ロスカットされるリスクが少ない
- 証拠金が多ければレバレッジも掛けられる
- レバレッジのおすすめ実質10倍
ロスカットされるリスクが少ない
元手を30万円前後用意することで、ロスカットにかかる可能性を大幅に下げられます。
ロスカットとは、強制的に損切りが行われるシステムで、トレーダーの損失額を限定的にする働きがあります。
ロスカットされる基準は、FX会社によって異なり、証拠金維持率の値が定められたラインを下回ることで強制的に決済されるシステムです。
証拠金維持率は、ポジションを保有するのに必要な証拠金に対する資産の割合のことを表し、手持ちの資産が多ければ多いほど、証拠金維維持率を高めに保てます。
ロスカットにされるのは、FXをする上で最も避けたいことでもあります。
手元資金をなるべく多めに準備することで、リスクの少ない取引を心がけましょう。
証拠金が多ければレバレッジも掛けられる
手持ちの証拠金が多ければ多いほど、レバレッジをかけやすくなります。
手持ち資金が10万円で取引するのと30万円で取引するのを比較すると、資金30万円で取引する方が資金10万円の約2~3倍の証拠金維持率を確保することが可能です。
そのため、手元資金はたくさんある方が高い証拠金維持率を保ちやすくなり、結果としてレバレッジを掛けやすくなります。
とはいえ、FX初心者の方がハイレバレッジで取引することはおすすめできません。
5~10倍程度のレバレッジから取引の経験を積んでいくようにしましょう。
レバレッジのおすすめ実質10倍
取引をする上で、リスクとリターンのバランスがとりやすいのは実質レバレッジが10倍程度のラインです。
実質レバレッジとは、手元の資金に対してポジションを持つために必要な額が何倍になっているのかを表す値です。
仮に、手元資金が30万円で150万円分のポジションを保有していたのであれば、実質レバレッジは5倍になります。
実質レバレッジを10倍にすると、30万円の入金にたいして300万円分のポジションを持っている状態を表します。
FX会社が定めるレバレッジが固定されていたとしても、口座入金額とポジション保有額をコントロールすることで、実質的なレバレッジはコントロールできます。
実質レバレッジを10倍程度に抑えておくことで、リスクヘッジをしていきましょう。
FXの元手30万円で1月にいくら稼げる?一回の利益も含めてシミュレーション
元手30万円あれば、ひと月にどのくらい増やせるようになるのでしょうか?
元手を30万円として米ドル円を実質レバレッジを約10倍で取引しようとすると、3Lot分のポジションを持つことになります。
1Lotは1万通貨になるため、1pipの値動きで100円分の価値があることになるのです。
つまり、3Lotのポジションを持つと3倍されて1pipあたり300円になります。
以上を踏まえた上で、シミュレーションしていきましょう。
1日約50pipsの勝ちなら平日の取引で月30万円達成
1日あたり50pips勝ち続けられれば、15,000円分の利益を得られます。
これをひと月あたり平日の22日間全て達成したと仮定すると、
15,000円×22日=33万円
となり、ひと月で30万円が達成できます。
しかし、これは現実的な値でしょうか?
実際のところ、1日あたり50pips勝ち続けるというのは現実的な数値ではありません。
現実的には1日10pipsで月約6万円くらいから始めよう
実際のところ、1日あたり10 pips 勝ち続ける程度が現実的な値になるでしょう。
平日の取引で1日あたり10pips勝てれば
300円×10pips=3,000円
となり、1日あたり3,000円稼げます。
これを22日続けると
3,000円×22日=66000円
となり、月6万円稼げることになります。
実際に取引してみると、1日あたり平均して10pips勝ち続けるというのは難易度が高いことのように感じるでしょう。
ただ、スキルを上げたか達成可能な数値であるため、1日10pipsあたりを目標にしてみることをおすすめします。
FXの資金30万円で月30万円稼ぐは無謀!やめた方がいい理由
資金30万円で月30万円稼ごうとするのはかなり危険な取引になります。
その理由として、元手資金に対してほぼ同等額の利益を出そうとする場合、1月や2月といった短期間で達成しようとすると、ギャンブルに近い取引になるからです。
そのような取引にはリスクヘッジのかけらもありません。
仮に手元資金30万円でレバレッジ25倍かけて米ドル/円を6Lot分(6万通貨分)のポジションを持ったとしましょう。
米ドル/円のレートが115円だとすると、約690万円分のポジションを持つことになります。
このとき実質レバレッジは23倍となり、証拠金維持率は約109%となるのです。
証拠金維持率は最低でも300%以上を保ちたいところです。
つまり、証拠金維持率が約109%というのはかなり危険な数値になります。
このくらいのリスクを取らないと月で元本を倍に増やすことは難しいです。
そもそも証拠金維持率が150%を切ってしまうような取引は健全ではありません。
具体的な数値で考えてみても難しいことが分かります。
現在のドル/円のレートだと僅か44銭でロスカット
ロスカットの基準はFX会社によって異なりますが、証拠金維持率を100%を切ったタイミングでロスカットされると仮定しましょう。
ちなみに、そのようなFX会社はみんなのFXになります。
30万円の元手をほとんどポジション保有に用いた場合、わずか44pips分の含み損で約109%の証拠金維持率が100%を切ってしまいます。
額にすると44銭、たったの0.44円です。
大きな価格変動などが起こると、あっさりと推移してしまう値幅になります。
つまり、あっという間にロスカットされてしまいます。
ここでは、入金額のほぼ全額をポジション保有に突っ込むという、かなり極端な例を紹介しました。
この例から、入金した資金から余裕を持って取引することの大切さが分かるでしょう。
FXは小さく儲けられれば月30万・月40万・月50万と資産を増やせる
FXはギャンブルではありません。
はじめから、大きな利益を狙おうとするのは資金を失う可能性が高くなるので避けましょう。
ここでは、コツコツと利益を増やすために気を付けるべきことを2つ紹介します。
リスクのとり方や取引の考え方を身に付けた後で、取引に参加するのがおすすめです。
大勝よりも負けないことが大切
FX初心者の方が陥りがちな罠として、大きく勝つことを目指してしまうことが挙げられます。
1回の取引で大きく勝つことを目指してしまうと、その分大きく負けてしまうリスクを抱えることになるのです。
必要以上にリスクをとって取引するのは避けた方が無難です。
一攫千金を狙うのでなく、コツコツと利益を積み上げていき、大きな損失を出さないような堅実な取引を心がけていきましょう。
レバレッジを増やすのは勝ちパターンを見つけてから
高いレバレッジで取引をするのは、自分の中での勝ちパターンを見つけてからにすることをおすすめします。
勝ち方や取引ロジックが定まっていないのにも関わらず、ハイレバレッジで取引してしまうと、相場に資金を飲まれてしまう可能性が高くなります。
まずは、低いレバレッジで取引経験を積んでいき、自分の中で納得のいく勝ち方を見つけたらレバレッジを増やして取引するとよいでしょう。
FX元手30万円の資金で始めるのにおすすめの証券会社
元手30万円でFXを始める方におすすめのFX会社を3つほど紹介します。
どれも信頼のおける国内企業になるので、口座開設を検討する際は選択肢に入れることをおすすめします。
- DMM FX
- GMOクリック証券
- みんなのFX
FXの裁量トレードが不安ならトライオートFXに30万円入れるのもあり
トライオートFXの自動売買ツールについて紹介します。
みんなのFXの他にも自動売買をできる会社はあり、その中でもおすすめできるのが、トライオート FX の自動売買です。
完全放置でプラスの利益
トライオートFXの自動売買は完全放置でも利益が出ているという報告が挙がっています。
自動売買とは、自分で取引を行わなくても取引できるシステムのことで、FX取引の選択肢の1つとして注目を集めています。
自動売買システムでも少額投資が可能であるため、お試しで少額で運用してみるのも選択しの1つです。
既存の自動売買セレクトを利用できるため、自分で取引ロジックを設定する必要もありません。
大きく儲けられることはない
自動売買を用いることで、短期間で大きな儲けが出ることは期待してはいけません。
なぜなら、たくさんの儲けを出そうとするとその分、大きな損失を抱えるリスクも発生するからです。
リスクが大きすぎるロジックで自動売買システムを使った結果、大きな損失を抱えてしまう可能性も否めません。
裁量トレードと同様、自動売買ツールを用いた取引も「たくさん稼ぎたい!」という欲を強く出しすぎるのは危険です。
コツコツと利益を積み上げていく取引スタイルを意識しましょう。
FXの利益30万円には税金もかかるので注意
FXの利益に対してどのような税金がかかるのかについて開設します。
FXで儲けた額はきちんと申告して納税する義務があります。
申告納税怠ってしまうと、脱税になるので追徴課税が科せられる可能性もあり良い事はありません。
きちんとした手続きを踏むようにしましょう。
20万円以上なら確定申告が必要
会社員の方であれば、会社の方で源泉徴収されるため、基本的には確定申告を行うことはないでしょう。
しかし、FXでの利益が20万円を越える場合は、会社の所得とは別になるため確定申告をする必要が出てきます。
FXでの利益の計算方法は、FXで儲けた利益から必要経費を差し引いたものです。
FXで儲けた利益は為替差損による利益やスワップポイントの利益の合計になります。
必要経費としては、取引に使ったスマホ代やパソコン代、勉強のためのセミナー代などが該当します。
また、FX取引で損失が出てしまった年の分を申告していれば、損失分を利益と相殺してFXの利益を打ち消すことが可能です。
いずれにしても、20万円が確定申告が必要になる線引きになるので覚えておくと良いでしょう。
20万円以下なら住民税のみ
FXでの利益が20万円に到達しないのであれば、確定申告の必要はありません。
しかし、住民税の支払い義務はあります。
そのため、20万円以下の利益であっても住民税は別に申告しなくてはいけないのです。
FXでの利益が20万円に達していなくても、FXで稼いだ分に対しては税金が掛かることは覚えておきましょう。
ちなみに、確定申告をして納めなくてはいけないのは住民税です。
FXの利益に掛かる税金としては3種類あり
- 所得税
- 住民税
- 復興特別所得税
になります。
納めなくてはいけない税金の区分は理解しておきましょう。
FXは30万円あれば安心!初期投資も元手だけで始められる
これからFXを始めるのであれば、30万円程度の手元資金は充分な元手資金です。
少なくとも手元資金は10万円程度は準備して始めるべきでしょう。
口座に入金しておける資金額は大きければ大きいほど、安定した取引が可能になります。
資金が準備できたら、実直にFXを学ぶことで堅実に利益を積み上げていくスキルを磨いていきましょう。