南アフリカランドでスワップポイントを稼ぐにはどうしたらいい?
南アフリカランドを取引するリスクには何がある?
10年間保有し続けたら儲かるのでは?
本記事では、このような疑問にお答えしていきます。
スワップポイントで儲けるためには、南アフリカランドのような高金利通貨ペアのポジションを保有する必要があります。
しかし、南アフリカランドのような新興国通貨ペアを保有するリスクや、将来性について分からないことには、なかなか手を出しづらいですよね。
今回は、以下のテーマを軸に南アフリカランドについて解説していきます。
- 南アフリカランドの特徴
- 南アフリカランドを取り扱うリスク
- リスクを抑えて利益を出す方法
この記事を読めば、南アフリカランドの特徴やリスクコントールの仕方が分かるようになるでしょう。
ぜひ、最後までお読みください。
南アフリカランド/円のFXチャートの特徴やスワップポイントは?
南アフリカランド/円は代表的な高金利通貨ペアです。
主要通貨ペアで取引していると、あまり目を向けることのない通貨ペアと言えるでしょう。
ここでは、南アフリカランドの特徴を他の通貨ペアと比較しつつ紹介します。
他の通貨に比べてスワップポイントが高い
(引用:https://min-fx.jp/zarjpy/)
スワップポイントは、2国間の金利差を調整する際に発生する利益や損失を表します。
安い金利の通貨を売って、高い金利の通貨を買うことで儲けられます。
日本円は代表的な低金利通貨であるため、高金利通貨と交換することで効率よく金利差挑戦分を稼げます。
南アフリカランドは世界でも有数の高金利通貨です。
そのため、低金利通貨の日本円と売買する優位性が高くなるのです。
南アフリカランドの他には、メキシコペソとトルコリラが高金利通貨として、取引されています。
南アフリカランドのような新興国通貨は、米ドルのような先進国通貨に比べて価格が安く金利が高い傾向があります。
少ない資金でたくさんの通貨を買えるため、スワップポイントで儲けるのであれば
- 南アフリカランド/円
- トルコリラ/円
- メキシコペソ/円
の中から通貨ペアを選択すると良いでしょう。
少ない資金での取引が可能
*2021年12月13日時点
(引用:https://min-fx.jp/zarjpy/)
南アフリカランド/円の相場は7円~8円と非常に安いです。
米ドル/円の為替相場114円と比較すると、約16分の1の価格で南アフリカランドを購入できます。
1Lot当たりの必要証拠金で比較しても、非常に安いことが分かるでしょう。
例えば、10万円の証拠金で南アフリカランドと米ドル円を購入した場合は以下の通りです。
通貨ペア | 保有数量 |
南アフリカランド/円 | 35.7Lot |
米ドル/円 | 2.1Lot |
となり、保有できるポジション数に大きな差が生まれます。
このことから、南アフリカランドは価格が安いため、米ドルのような先進国通貨と比べて買いやすいと言えます。
チャートは金と相関性が見らえる
南アフリカランド/円のチャートは金相場と相関性があります。
なぜなら、南アフリカは金の産出国であるからです。
他には、ダイヤモンドやプラチナなどの鉱物資源も産出しています。
南アフリカにとって、金は重要な輸出品の1つであり産出量が世界一になったという年もあるほどです。
金相場が上昇すれば、南アフリカランドも上昇する傾向があります。
金の価格を注視することは、南アフリカランド/円相場を見通し立てる上で役に立つ可能性があるでしょう。
南アフリカランド/円の金利はなぜ高い?予想されるリスクとは?
なぜ、南アフリカランドは高金利で日本円や米ドルなどは金利が低いのでしょうか?
ここでは、南アフリカランドの金利が高く設定されている理由と、高金利通貨ペアを保有するリスクについて紹介します。
国の経済が不安定だと金利が高くなる
金利が高く設定されている要因として、国の経済が不安定であることが挙げられます。
経済的に不安定な国は、他国からの資金流入を見込めるように金利を高く設定します。
南アフリカは、政治不安やエネルギー問題などのさまざまな問題を抱えており、経済的に安定しているとは言えません。
これは、他の高金利通貨の国にも当てはまります。
つまり、通貨としての信用力が低いため、価格が安く金利が高くなる傾向があるのです。
インフレ率も高い
金利が高い通貨はインフレ率が高くなる傾向があります。
インフレーションとは、国全体に出回っている通貨の量が増えることで、通貨の価値が下がることを表します。
つまり、インフレ率が高いということは、ポジションを保有しているだけで価値が目減りしていくことに繋がるのです。
スワップポイント狙いでポジションを保有していても、為替差損で損失を出してしまっては元も子もありません。
金利の高さとインフレ率の高さには関連性があります。
高金利通貨はインフレ率が高く、通貨の価値が安定していない点は注意が必要です。
価格が急落する・下がり続ける可能性がある
インフレ率が高く、国の経済状況が不安定である場合、通貨の価値が急に変動する可能性があります。
インフレーションによって、価格が急落する可能性は否めません。
また、政治不安によって国内で事件が起これば、通貨の価値にも影響を及ぼすでしょう。
南アフリカランドを初めとする高金利通貨を購入する際は、通貨の信用性が低いことや為替相場のボラティリティの大きいことを、考慮する必要があります。
南アフリカランドのFXで実際に起きたランド円死亡とは?
ランド円死亡と呼ばれる事件をご存じでしょうか?
実は南アフリカランドはこれまでに何回か、記録に残る大暴落を経験しています。
南アフリカランドだけでなく、他の高金利通貨も大暴落を経験している過去があるため、数年に1度大暴落がある危険性があることは知っておくと良いでしょう。
2016年に新年早々急落している
南アフリカランドは、2016年年明け早々に急落し6.503円と最安値を更新しました。
急落の原因は、取引量が少なく流動性が小さい時間帯を狙ったストップオーダーとされています。
約6.5円で下げ止まったことから、7円付近を意識しているトレーダーが多かった可能性が高いです。
10%近く値を下げた急落は、米ドル/円で例えると、115円が103円まで値を下げるのと同じ下落率です。
当時の投資家に大きな衝撃を与えたことでしょう。
2018年トルコショックの際に急落
トルコショックとは、米国との関係悪化によってトルコリラが20%の大暴落を記録した事件です。
トルコリラの急落は、他の新興国通貨を持っている投資家たちをリスク回避の行動へ走らせます。
その余波は、南アフリカランドにも例外なく及びました。
トルコリラのときみたいに南アフリカランドも急落するかもしれない・・・
投資家たちの間で広まった不安がきっかけとなり、南アフリカランドの売りが殺到しました。
このように、投資家がリスクを回避しようとする心理が、為替相場に大きな影響を与える点に注意しましょう。
南アフリカランドのFXで定期預金する注意点!10年後スワップで大儲け?
南アフリカランドを外貨預金することで得られるメリットは、高い利息が受けられることが挙げられます。
また、もう1点付け加えるのであれば、為替差益を狙える可能性があることです。
円と交換した際のレートよりも円に交換する際のレートの方が円安になっていれば、その分が資金が増えて返ってきます。
一方、円高に振れていれば損をする可能性があることも忘れてはなりません。
ここでは、南アフリカランドを定期預金する際の注意点を紹介します。
為替相場の動きを見ないで始めない
為替相場のこれまでの動きを確認することは大切です。
高い金利で儲けることを狙って南アフリカランドで外貨預金したとしても、為替差損によって損失を出してしまっては元も子もありません。
重要なのは、外貨預金しても必ず儲かるわけではないことを理解することです。
極論を言ってしまえば、為替相場の未来を予想することは誰もできません。
しかし、過去の為替チャートを観察することで、最悪の事態がどの程度のものかを検討を付けることは可能になるのです。
外貨預金運用に失敗したとしても生活に支障が出ないラインを見極めるために、過去為替チャートをしっかり分析しましょう。
使い道や時期が決まっているお金は預けない
外貨預金は余剰資金で始めることが鉄則です。
なぜなら、使い道が決まっているお金で外貨預金をしてしまうと、いざ使おうとしたときに運用上タイミングが悪くなっている可能性があるからです。
例えば、100万円を外貨預金で預けたとして、為替差損によって90万円まで価値を落としていたとしましょう。
この場合、使い道が決まっていなければ、為替相場が回復するまで預け続けることで、数年後に為替差益を受け取る出口戦略を見いだせます。
一方、使い道が決まっているお金を外貨預金に入れてしまうと、為替差損を被ってしまうタイミングでお金を下ろすことを余儀なくされます。
運用の選択肢を狭めないためにも、外貨預金をする際は、使い道が決まっていない余裕資金を使うようにしましょう。
一度に多額のお金を預けない
資産運用はバランスが大切です。
たくさんの利息がもらえるからといって、手持ち資金の大部分を外貨預金に入れないようにしましょう。
南アフリカランドのような金利が高い通貨は、信用力が低い傾向があるため、世界情勢によっては大きな為替差損を被る可能性があります。
つまり、多額の預金を不安定な通貨でしてしまうと、自分の資産状況まで不安定化してしまうのです。
高い利息を狙って外貨預金をすること自体は問題ではないものの、資産配分のバランスを保つようにしましょう。
経済収支が赤字であることは忘れない
南アフリカランドへの外貨預金を考えている方は、南アフリカの経済収支は赤字であることは押さえておきましょう。
慢性的に経済収支が赤字になっているため、金利が高くても南アフリカランドの価値自体が下落する可能性は十分あり得ます。
つまり、利息の高さだけで外貨預金をすることは合理的とは言えないのです。
南アフリカランドだけでなく、他の新興国通貨も同じことが言えます。
最悪の場合、為替差損に大切な資金を飲み込まれる可能性があることは注意しましょう。
FXのサヤ取りは南アフリカランドでも通用する?
サヤ取りとは、FXの取引手法のなかの1つで、スワップポイントで儲けることを目的としています。
南アフリカランドを使ったサヤ取りは、現実的に効果はあるのでしょうか?
ここでは、サヤ取りという手法とリスクについて解説していきます。
サヤ取りは業者間のスワップポイントの差で儲ける手法
サヤ取りで利益を出すためには、買いのスワップポイントが大きい会社と売りのスワップポイントが小さい会社の2つの口座でポジションを持つ必要があります。
買いポジションと売りポジションを同時に持つことになるため、両建て手法の1種です。
サヤ取りは、為替市場を分析して予測を立てることができない方や、資金に余裕がある方におすすめの手法です。
1回のエントリーで、売りと買いの2つのポジションを持つことになるため、必要な資金量が2倍になります。
そのため、投資に使える資金量が少ない人にとっては、サヤ取りで儲けることは難しいといえます。
南アフリカランドでは2021年12月時点で11円の差
10万通貨当たりのスワップポイントの差は11円となっています。
スワップポイントは各社、日によって変動するため、買いポジションと売りポジションを持つのに最適な組み合わせはありません。
スワップポイントの差は120円台になることもあります。
とはいえ、必ずしもスワップポイントの差が大きいFX会社の組み合わせで取引できるとは限りません。
そのため、毎日変動するのスワップポイントの差は深く気にとめる必要はないでしょう。
サヤ取りを禁止している業者は多くリスクが大きい
サヤ取りの手法自体は、ローリスクローリターンであり、難しい分析も必要ないため取り組みやすい手法と言えます。
しかし、FX会社にサヤ取りしていることがバレた場合、利益の取り消しや口座凍結されてしまう可能性があります。
取引によるリスクを帳消しにできるという時点で、市場原理に基づいて考えるとフェアな取引とは言えません。
つまり、サヤ取りはFX会社から見ると反則的な取引と言えるでしょう。
為替差損のリスクを減らしたところで、口座凍結のリスクを背負っていては元も子もありません。
そのため、サヤ取りはおすすめできない取引手法です。
南アフリカランドのFXでリスクを抑えて儲ける方法
南アフリカランドは金利が高い一方、為替変動リスクが大きい通貨です。
そのため、南アフリカランド/円で儲けるのであれば、リスクを小さくするための方法をあらかじめ準備しておく必要があります。
ここでは、効果的にリスクヘッジを行うための対策法を3つに厳選して紹介します。
南アフリカランド/円で儲けてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ファンダメンタルズ分析を徹底する
ファンダメンタルズ分析とは、世界情勢をもとに今後の為替相場の行く先を予想する分析手法です。
南アフリカは経済的に不安定な国であるため、世界情勢の影響を受けやすいポジションにいると言えます。
2018年のトルコショック時の大暴落が典型的な例でしょう。
つまり、テクニカル分析だけでは、相場の先を読み切れない可能性が高いのです。
ファンダメンタルズ要因としては、以下のものが上げられます。
- 先進国との関係性
- 要人の発言
- 貿易相手国の経済状況
- 失業率
もちろんこれだけはありませんが、注意すべき点はたくさんあると言って良いでしょう。
過去のチャートの値動きと当時起きた社会事情を照らし合わせることで、一定の傾向はつかめます。
南アフリカランド/円の取引をする際は、ファンダメンタルズ分析を活用してみましょう。
メジャー通貨ペアの取引も行いリスク分散する
南アフリカランドのような新興国通貨だけでなく、米ドルやユーロのような先進国通貨で取引することで、リスクのバランスをとりましょう。
新興国通貨は、信頼力が低いこともあり、ボラティリティが大きい傾向があります。
一方、先進国通貨は信頼力が高いため、短期間で大きな値動きをする可能性は低いです。
具体的には、新興国通貨ペアの割合は全体の30~50%程度にしておくと良いでしょう。
手持ち資金の全額を南アフリカランド/円の取引に使うことは、リスクが高いため避けた方が良いでしょう。
レバレッジは低めに設定
南アフリカランドなどの新興国通貨ペアはボラティリティが大きいです。
そのため、急激な価格変動によるダメージを受けないような取引の仕方をする必要があります。
そのためには、レバレッジは低めに設定しておくことをおすすめします。
新興国通貨ペア×ハイレバレッジの組み合わせは危険です。
ロスカットにかかる可能性が高くなるため、新興国通貨ペアで取引する際は、レバレッジは3倍程度に抑えておくようにしましょう。
急激な為替変動リスクを吸収する、バッファーを準備しておくことが大切です。
LINE FXなどは南アフリカランドの取り扱いはある?おすすめの業者は?
南アフリカランドを取り扱っているFX会社について紹介します。
スワップポイントが高めに設定される会社で、ポジションを保有した方が有利に利益を獲得できるでしょう。
ここでは、南アフリカランドの取り扱いがあるFX会社を3社紹介します。
南アフリカランド/円 | ||
買い | 売り | |
みんなのFX | 8.1 | -8.1 |
DMM FX | 9 | -12 |
GMOクリック証券 | 6 | -21 |
南アフリカランド考察隊などFXを学べるブログや掲示板は?
南アフリカランドについて、詳しくまとめられたサイトを4つ紹介します。
中には、2006年から更新している老舗ブログもあり、ブログ運営者の知識の深さは信頼できるところがあります。
より詳しく南アフリカランドについて知りたい方は、ブログを覗いてみることをおすすめします。
南アフリカランド考察隊
南アフリカの政治事情や経済事情を知りたいのであれば、南アフリカランド考察隊がおすすめです。
コロナウイルスの感染状況や、南アフリカ国内の社会情勢に至るまで、300字程度でかんたんにまとめてあるサイトです。
執筆者の考察や考えも読み取れるため、どのようにニュースを解釈したら良いかが分かるようになるでしょう。
毎日更新されてはいませんが、更新頻度は比較的高めです。
情報収集する際の参考サイトとしてブックマークしておいても良いでしょう。
本サイトはこちらからアクセスできます。
南アフリカランドと地獄の日々
南アフリカランドの為替相場をファンダメンタル視点でまとめられたサイトです。
コロナウイルスの流行度合いや警戒度などと共に考察が添えられており、南アフリカランドの相場を読むのに役に立つサイトと言えるでしょう。
更新頻度は1週間に1~2回程度で、1記事の情報量が豊富であるため、じっくり読むと勉強になるポイントが多いです。
2015年から更新が続いている、比較的歴史のある南アフリカランドに関するブログと言えます。
本サイトはこちらからアクセスできます。
南アフリカランド研究所
南アフリカランドの値動きを社会情勢を交えて考察しているサイトです。
口語調のブログであるため、比較的読みやすいです。
また、更新頻度はかなり高く、毎日更新のペースで記事が更新されています。
1つ1つのテーマが分かりやすく、考察が深いため為替相場が動いたときの裏にある要因まで分かりやすく解説されています。
2006年から継続して更新が続けられているため、老舗ブログと言えるでしょう。
本サイトはこちらからアクセスできます。
ヤフーファイナンス掲示板
ヤフーファイナンスの南アフリカランドにまつわる掲示板です。
FX取引をしている人の生の声が聞ける場所として利用できるでしょう。
南アフリカランドで取引しているトレーダーが、どのような思いを持って取引しているのかを知るために、覗いてみるのも良いでしょう。
勉強できるサイトとしては、上記3ブログの方が優れています。
本サイトはこちらからアクセスできます。
南アフリカランドのFXは高金利で始めやすいがリスクもある
南アフリカランドで利益を狙うのであれば、スワップポイントがおすすめです。
高金利通貨である特徴を上手に活かせれば、儲けられるようになるでしょう。
注意点としては、南アフリカランドの信頼性が低いことです。
そのため、高金利の大小として為替差損のリスクを背負っていることを知っておく必要がありません。
為替差損によるリスクを小さくしたサヤ取りという手法はあるものの、禁止しているFX会社が多いため、おすすめしません。
ファンダメンタルズ分析を駆使しつつ、レバレッジを低めに設定し、リスクコントロールしつつ稼いで行きましょう。