バイナリーオプションの取引を始めるなら最初に検討するのが、国内業者と海外業者のどちらで取引を開始するかという点です。
どちらも一長一短があるので、一概に良し悪しを決めるのは出来ません。
また、初心者は国内業者でベテランは海外業者を使うのが良しとされるのが投資全般の風潮となりつつありますが、初心者が海外業者を使う際の注意点なども交えて、解説させていただきます。
海外業者のメリットは3つあります
後から詳しく解説しますが最初に結論をズバリ申します。海外バイナリーオプション 業者ならではのメリットは以下の三点です。
- 取引可能な商品種類が豊富
- 取引時間(判定時間)も選択可能
- ペイアウト倍率がほぼ一定
バイナリーオプションは判定時間が短く超短時間で結果が出るのが人気の秘訣となりました。
しかし、現在の日本では規制によってそのバイナリーオプションらしさが失われ、判定時間は2時間ないし3時間と決まっています。
海外業者は最大手のハイローオーストラリアを始め、超短期決戦で勝負をするのが常識であり国内業者と抜本的な違いとなります。
取引可能な種類が豊富
国内の場合は最大手のGMOクリック証券でもFXのような通貨ペアに限定され、米ドル/円やユーロ/円など5通貨のみとなっています。
海外業者の場合は通貨だけに留まらず金・銀・株価指数(日経平均等)などのように、扱っている商品やその種類が豊富です。
商品が多ければ勝てる訳ではないですが選択数の多さは信用度や顧客要求に応える姿勢の表れです。
取引時間(判定時間)も選択可能
初心者又は投資ベテランがバイナリーオプションに興味を持つのは、短時間で勝負結果が出るゲーム性やスピード性がこれまでの投資の概念を打ち破ったからです。
無駄な投資知識は不要ですし数十秒後や数分後に価格が上がるか下がるかの予想は、従来の投資家だけでなく投資未経験者にも共感されました。
残念ながら現在の日本のバイナリーオプションでは、ギャンブル性が高いからと規制をされています。
以前は可能だったのに現在は2時間後などに判定結果が出るものだけしか取引が出来ないので、投資家がその取引時間を選択する事はできません。
海外業者の場合は30秒後・60秒後・1分後…などのように投資家が判定時間を決める事ができます。
コツさえ掴めばかなり有利に取引を進める事ができます。例えば、30秒後などはトレンドが継続している可能性が高いと想像できますよね。
ペイアウト倍率がほぼ一定
バイナリーオプションで登場する専門用語で他の投資にはあまり出ない言葉が「ペイアウト倍率」となります。
”払戻金”となり高いほど投資家が高額配当になると理解をして下さい。
海外業者の場合は、おおよそ1.6~2.4倍の範囲になります。
国内業者の場合は1~20倍を謳っています。国内業者の20倍は実現不可能で実際には1~4倍程度となります。
まだ国内業者の方がペイアウト倍率が高いのでお得だと思いますよね。
しかし、これは競馬などと同じで大穴予想だからこそ倍率が高くなっているカラクリがあります。
現在値よりも大きくかけ離れた値に達した予想を当てた場合は、20倍の戻りとなりますが通常ではまず不可能です。
さらに国内業者の場合は判定時間が2時間後などになっているので、それがペイアウト倍率を一見高く見せている実情です。
実際には海外業者の30秒後でも1.6~2.4倍を約束する方が圧倒的に投資家にうま味があります。
ペイアウト倍率の計算方法は、以下の通りです。
ペイオフ倍率1.6倍、投資金額1000円の場合
1000(円)×1.6(倍率)=払戻金:1600(円)
1600(円)-1000(円)=600(円)
よって、600円の儲けとなります。
ペイアウト倍率2倍、投資金額2000円の場合
2000(円)×2(倍率)=払戻金:4000(円)
4000(円)-2000(円)=2000(円)
よって、2000円の儲けとなります。
国内業者のメリットも3つあります
国内業者を使う上で、最もメリットがあるのは税制上の優遇となります。それ以外は漠然としたものばかりで、実はバイナリーオプションを投資対象として、利益を狙うなら海外業者を使う投資家が多いのが実情です。
後から詳しく解説しますが、例えばFXは国内業者にして、そのヘッジ(リスク回避の投資法)としてバイナリーオプションは海外業者というパターンになります。
- 税制上の優遇
- 業者への安心感
- 口座開設が容易
税制上の優遇
バイナリーオプションは儲けが出ると、国内業者でも海外業者でも税金を支払う必要があります。厳密には一年間の利益総額、投資家がサラリーマンなのかそれともフリーターや年金受給者なのかによっても違いますが、ざっくり言うと
- 国内業者…株取引と同じ税率(約20%)
- 海外業者…FX等と同じ総合課税(年間所得に応じて最高45%)
こうして判断すると、国内業者の方が税金はお得に感じます。
しかし、実はこれもバイナリーオプションの誤解される点で、確かにある条件になると国内業者の方がお得ですが、実際にはあまり変わりないと言うか、海外業者の方が有利です。
税金を支払うには、バイナリーオプション取引で年間○○万円以上の利益を上げる必要があります。
- サラリーマンなどは年間20万円以上
- 無職や年金受給者や専業主婦などは年間38万円以上
要するに、サラリーマンがどちらの業者を使っても、バイナリーオプションで年間20万円以上を稼がないと、税金支払いの義務は発生しません。
初心者にはこれは結構なハードルなので、税金の支払いを気にするよりも、勝ちやすい海外業者を使った方が賢いのです。
次に、国内業者と同程度20%になるには、年間所得が900万円以下まで大丈夫です。サラリーマンとしての年収にもよりますが仮に500万だとするなら、バイナリーオプションでは400万稼いでも税率がほぼ同じです。
ですから、バイナリーオプションで何千万も稼ぐなら、国内業者の方が税金でお得となり、それ以外はどちらを使ってもあまり差はありません。
また、バイナリーオプションの国内業者でそんなに稼げるなら、今度はFXを普通に行う方が良いと思うので、税制上のメリットから国内を選ぶ必要性はあまり感じません。
業者への安心感
安心感が要因で、投資を行う際は国内業者を使っている人が多いのも事実です。確かに海外業者は敷居高く感じられ、一方国内業者は漠然とした安心感が漂います。
しビットコインなど仮想通貨取引を思い出して欲しいのですが、国内業者でも悪徳業者や何百億が流出する事件など、多くの方が被害に遭いましたよね。
国内は安心で、海外だから不安というのは先入観かもしれません。
国内でもGMOクリック証券などの大手は安心ができるでしょう。同じように、海外でも大手のハイローオーストラリアなどは、日本でも人気が高いです。
個人的には両方を開設して、使い易い方が良いと思いますが、もし国内業者に対し信頼度が高いにしても、それで負け続けて資金を失うようなら意味がないと思います。
口座開設が容易
②と同様ですが、国内業者の方が口座開設が簡単だと思いがちです。特に初心者の方なら、最初は国内業者と考えるのが自然でしょう。
海外業者もバイナリーオプションを扱う大手は日本語対応となっていますし、ゆうちょ銀行などに対応している場合も多いです。
要するに、個人の思い込みで国内業者が便利そうに感じますが、実際には大差はありません。
それでも、海外業者と比較すると、国内業者の方が一手間省けて楽なのは事実です。これがとても便利と感じるか、それとも口座開設をする時だけの手間暇と考えるかは、個人次第となります。
国内業者と海外業者の違いについて結論!!
どちらを使うのが良くて、その違いは何かとなると、結局は個人次第としか言いようがないですが、簡潔にまとめるなら、この様になります。
- 海外業者は取引で勝ちやすい!
- 国内業者は取引の安心感!
当初定められたバイナリーオプションの基本ルールを守っているのが海外業者、それを日本仕様に変更したのが国内業者です。
取引として勝ちやすくて短期的にも長期的にも儲けやすいのが海外業者となり、その代わりに税制上有利で口座開設などで安心感があるのが国内業者となります。
細かく分析すると両者には、取引方法や扱い商品、税金、ペイアウト倍率等々でいくつも違いはありますが、要するに投資なので勝つ事で利益をゲットするのが最大の狙いです。
そこを勘違いすると、国内業者の安心感に目を奪われますが、勝負事だと把握するなら海外業者のバイナリー投資に、分があると私は判断できます。
それでも、海外業者は不安だと言うなら、入金額を少額にして取引スタートすると安心できるでしょう。また儲けが出て、一定額に達したら出金をその都度行うと、不安感も払拭できるものです。