移動平均線とは一定期間の平均価格を線でつないだものです。テクニカル分析のインジケーターの中でも特にポピュラーです。
上の画像をご覧ください。
赤色のラインが短期の移動平均線、黄色が長期の移動平均線です。
(今回の記事では短期が25日(赤)、長期が100日(黄)で設定しています。)
2本を比べると、短期移動平均線の方がよりローソク足の動きに沿っていることがわかります。
このように、期間が短期であればあるほどローソク足に近い動きをするというのが移動平均線の特徴です。
移動平均線の使い方とは?
移動平均線は抵抗線(レジスタンスライン)や支持線(サポートライン)として機能します。
上昇、下落をしている場面では、少しでも安いところで買いたい人、少しでも高く売りたい人がいます。
そのような相場参加者が意識しやすいのが移動平均線です。移動平均線が強く意識されるほど抵抗線や支持線として反発する傾向があります。
また、短期移動平均線が長期移動平均線を上に抜けると(ゴールデンクロス)、下に抜けると(デッドクロス)として、それぞれ買い売りでエントリーすることができます。
上記の画像1ではローソク足が赤の短期移動平均線が抵抗線(レジスタンス)となり、相場が下落しています。
2では短期移動平均線が下落トレンドの押し目で支持線(サポート)として機能していることがわかります。
3は下落がひと段落した後、ローソク足が短期移動平均線の上で推移しており、さらに下値を支えているのも移動平均線です。
4は移動平均線がゴールデンクロスを起こし、さらにローソク足の支持線(サポート)として機能しています。
**移動平均線のダマシについて
ピンクの丸で短期移動平均線が長期移動平均線をデッドクロスしています。しかしそのあと相場は上昇に転じました。売りエントリーをしていた場合はダマシにあっています。
ハイローオーストラリアで検証してみる
それではここからは実際にハイローオーストリアの取引口座で移動平均線を使ったエントリーを検証していきます。
ユーロドルHIGHエントリー
結果は勝ちです。
赤丸のところで短期移動平均線が長期移動平均線と交わって上に抜けています。
これは先ほど説明したゴールデンクロスです。
下落相場が終わった後、小幅な値動きを起こしてからブレイクとともにゴールデンクロスをしたので勝ちやすいポイントでした。
ユーロドルLOWエントリー
結果は勝ちです。
下落トレンドの中赤丸で示した長期移動平均線がサポートになって反発しています。ローソク足もヒゲをつけていることから下落が続くと考え、LOWエントリーをしました。
ドル円HIGHエントリー
これは負けてしまいました。
短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けてデッドクロスを起こしたのでLOWエントリーをしたのですが、ダマシとなって上昇してしまいました。
ひとつの時間足チャートだけでエントリーを判断するのではなく複数の時間足を確認する必要がありました。
長期足の移動平均線も合わせて見ていくことでダマシにあうことを減らせます。
**どんな取引をする人におすすめなのか?
移動平均線はインジケーターの中で真っ先に試していただきたいものになります。相場状況を捉えためには非常に重要だからです。
使う取引手法がどんなものであっても導入することをおすすめします。
まとめ
移動平均線はテクニカル分析を行ううえでほとんど必須といっても過言ではないほど重要です。これはボリンジャーバンドなど、ほかのインジケーターでも移動平均線がベースにされていことからわかります。
また、単純なラインではありますが、使用方法や設定は無数に存在しますし、アレンジを加えると勝率も大きく上昇すると思います。