これから投資を始めてみようと考える初心者の方が、真っ先に思い浮かぶのは、多分下記の4点ではないでしょうか?
- 株式投資(株取引)
- 仮想通貨(ビットコインなど)
- FX取引(為替取引)
- バイナリーオプション(為替取引)
この中で、安全度が高いと言うと語弊もありますが、仕組みが分かり易いのが株式投資です。最近景気が良いなと感じるなら、応援したい企業を株式(銘柄)を購入すると、儲かる可能性が高くなります。
続いて、仮想通貨は数年前は大ブームでしたが、最近は良いニュースを聞きませんし、辛辣に言うなら今後はさらに寂れる可能性が高く、どの業者に対しても不信感が拭えません。ですから、手を出さないのが賢明です。
今回のテーマのFX取引とバイナリーオプション取引の為替相場となります。FXは10年以上前に大ブームとなり、その後は一時の勢いはありませんが、堅調に推移しています。
最大の理由は、為替相場とは各国のお金その物を扱っているので、仮想通貨のように消えて無くなる事は絶対に有りえないからです。
いくらクレジットカードや電子マネーや(第二の)仮想通貨らしきものが勢力を拡大し、財布に入れる紙幣が少なくなったとしても、根幹には通貨(お金)があります。資本主義で民主主義が有る限り、日本やアメリカなど、国がある以上は通貨が失われる事は、絶対にありません。
為替相場とは一体何なのか?
FXやバイナリーオプション取引をしている人が職場や友人など周囲にいると「今日の為替相場はどうなるか?」「昨日の相場は予想できなかった」など、初心者には分かりそうでよく分からない言葉を発していませんか?
※為替相場…読み方は、「かわせそうば」となります。為替相場は一般的には、外国為替相場でもあり、略して”外為”(がいため)と呼ばれています。
そもそも論として、為替相場ってどこにあるの? 等々これらの初心者ならではの疑問をいくつかお教えします。
個人的な思いも加味してありますので、絶対ではないですが、ほぼこの回答で間違いはありません!
疑問①…為替相場とは?
国語辞書によると、”為替”の意味は為替手形の略、為替業務の事、取替・引換・交換の意味があります。
為替だけでは前後の文脈などから、上記(太文字)のどれかを指している事になります。
今回は、”為替相場”となるので、最後の取替・引換・交換を指しています。
”相場”と後ろに付くからで相場には市場で取引される株式・債権・外国為替などの値段の意味があるからです。
”為替相場”とは、外国為替市場における異なる通貨を交換(売買)する比率で、同様の意味で”為替レート”や”レート”と呼ばれる事もあります。
※為替相場の英語表記=Exchange Rate
少し堅苦しく難しいのでニュース番組やヤフーなどサイトの経済ニュースの端に、日経平均や米ドル/円の値が表示されていますよね。
米ドル/円の値が為替相場だと思って下さい。
値の上下を予想し、取引をして、儲けたり損を出したりするのが為替取引でありFXとバイナリーオプション取引です。
疑問②…為替相場はどこにあるのか? アメリカ、それとも日本にもあるの?
これは簡単そうで、実は厄介で返答が難しい質問です。
例えば、実際に外国為替の取引をしようとすると日本で取引をする場合には、ネットで検索をかけてそこから大手のFX業者BO業者に口座を開設して、取引を始めるパターンとなります。
米ドル/円の値を見ても、口座開設をした業者と別の業者、或いはネットやテレビで表示される値はどれも違うのです。
時間差などもありますが、厳密に少しずつどれも違います。
為替相場はどこの業者も価格が一緒ではないの? どうして? と疑問に思いますよね。それは、外国為替の場合は、”インターバンク市場”と”対顧客市場”というものが存在します。
二つを丁寧に詳しく説明すると、私も頭がパンクします。
物凄く簡単に要約すると、インターバンク市場は何十億円など大金を一度に取引する銀行や機関投資家などプロが取引するもので、そこに個人投資家は利用できません。
代わりに存在するのが、対顧客市場となります。”対顧客”が一般の個人投資家相手の為替取引と理解しましょう。
よって、この”対顧客市場”というのが、ネット検索で頻繁に登場する大手などを含めたFX業者BO業者全般となります。
個人投資家相手にリスクある商売をしているので、それが通貨であろうと一商品として、それぞれの業者では価格が多少は違ってくるのです。
近所のスーパーやコンビニで売っている商品価格も統一されていませんよね。
資本主義なので、それぞれ自由価格であり競争原理が働いているので、微妙に米ドル/円という同じ通貨ベアでも、各業者毎に価格が違うのです。
結論として、為替相場はそれぞれの業者毎に存在しますが、個人投資家とプロ投資家では扱う市場が違うとなります。
これをメリットとするかデメリットとするかは、判断が分かれますが、個人投資家相手のFX業者やBO業者も今では手数料無料(スプレッドはある)、取引ツールも充実し環境は整っています。
FX取引やBO取引は損するの?
投資経験がまったく無くても、投資掲示板や友人知人の話の流れや雰囲気から何となくは想像できますよね?
自分のお金を賭けて上がるか又は下がるか予想し当たれば儲かり、外れると損をする。
スマホやPCを使って、仕事終わりなどに励んでいるのだろうと。
しかし取引には2つの大きな時間枠があります。長期取引と短期取引です。
- 長期取引とは?
一度購入し保有したら数か月など長い期間保有する事は「長期投資」
- 短期取引とは?
数日程度の短い期間だけ保有する「短期投資」、数秒から数分程度の短い時間だけ保有する取引を繰り返す「スキャルピング」なる投資法があります。
投資法を各々が組み合わせたりして、為替相場で一攫千金を稼ごうとしています。
投資は自己責任で損をする事もありますが、時間の都合は自由でいつでも取引でき少額資金から投資できるなどメリットが多いです。
また学歴や年収などこれまでの経験など一切関係なく、誰にでも公平に儲けるチャンスを与えてくれるのが、醍醐味となります。
株取引も同様にメリットは多数ありますが、為替取引(FX・BO)の方が、取引時間がほぼ24時間で投資金が少なくても参入できるなど敷居が低く設定されています。
通貨の特長!(米ドル・円・ユーロ・英ポンド)
口座を開設し、いざ取引を始めようとすると、通貨ペアが多数あって困惑する事でしょう。
実際には、取引開始前にある程度の予備知識を入れておくべきですが、面倒だしやりながら覚えたい気持ちも理解できます。
アメリカの米ドル、日本の円、ヨーロッパ大部分(EU)のユーロ、イギリスの英ポンドが代表的な通貨となります。
これらの国々や、或いは他の国との通貨をペアにしたものを取引していくのですが…、まず結論から申します。
米ドル/円”以外の組み合わせは無視!
好きな国の通貨を購入したいなど、異論もあるでしょうが、為替相場で取引をして儲けたい。
”損をしたくない”と思うなら、初心者だろうとベテランになろうと、基本的には米ドル/円以外は取引しない方が無難です。
主要通貨の主な特徴
米ドル
ご存知世界を牛耳る超大国アメリカの通貨で、世界の基軸通貨としての役割があります。
国際通貨基金による「世界の外貨準備に占める各通貨の割合」では、ダントツ1位の約60%以上を占めています。
世界で使われるお金の半分以上は、米ドルと認識しても決して間違いではありません。
為替市場の場合は、通貨別取引高の約43%とこちらも圧倒的に米ドルが独占しています。
米ドルは、基本的には流通量が圧倒的に多いので、ブラジルやトルコなど途上国通貨と比較すると圧倒的な安定感があります。
トランプ大統領になってからは政策金利も上げているので、長期投資でスワップ金利による差額の儲けを期待する事もできます。
私の考えとして、米ドル/円の通貨ペアを取引する事を推奨します。
円
日本の通貨”円”になります。
一般的な感覚の日本人にとっては、日本は長年不景気で少子高齢化で先行き不透明なのに、円の価値が高いのかと疑問に思うでしょう。
為替相場の円の価値や信頼度は別物と見ましょう。
アメリカですら借金大国ですしユーロも同様。中国の”人民元”は、市場開放をしていないですし、取引可能ですがハードルはとても高いです。
”円”は世界的に見ると信用度がとても高く投資対象となります。
為替相場としては、アメリカなど世界経済の動向に影響され、円高や円安に動いてしまいます。
それでも他の通貨よりは取引しやすい通貨なのは確実です。FX業者BO業者はどこでも米ドル/円の取引を扱っています。
ユーロ
取引量や信頼度では米ドルに続く二番手になるのが、ヨーロッパー各国で使われる統一通貨「ユーロ」になります。
日本では米ドルと比較すると、そこまでの通貨なのど穿った捉え方もありますが、世界的にみるなら日本の円の方がかなりマイナー通貨の扱われ方です。
円で説明したのは、投資家の間では信用がある意味で、一般的な信頼度や知名度などではユーロの方が遥かに上です。
例として、外国映画などで強盗などが金銭を要求する際、必ずドルかユーロ、またはポンドになるはずです。
外国映画だからという訳ではなく、実際に世界では円よりユーロという位置付けなのです。
これだけ重要な通貨なら、米ドル/円と並行してユーロ/円を取引するのも良いと思いがちですし、実際に取引する人も多いですが、それでも個人的にはおススメしません。
さらに良い通貨の米ドルがある訳ですし、どこの業者もユーロは若干スプレッドが高めなので、敢えて取引をする必要はないからです。値動きも、米ドル/円よりもやや乱暴ですし、今後はイギリスのEU離脱など混乱が続くなら手出しは無用です。
英ポンド
今回は主要通貨として、4通貨を挙げていますが、この中で最も危険なのが「殺人通貨」の異名を誇る英ポンドになります。
英ポンドとペアになるのが、米ドルだろうと円だろうと、初心者にはハード過ぎます。
通常時の値動きが激しいのもありますが、今後はEU離脱を控えて、激しい値動きとなる事が容易に想像できます。
取引高や通貨としての価値などは、歴史あるイギリスという国を象徴し、日本円よりも「世界の外貨準備に占める各通貨の割合」でも上回ってはいますが、FX取引では危険すぎるので、短期取引も長期取引も避けるべきです。
為替の変動要因は何が原因なの?
米ドル/円を例にすると、現在1ドル=100円だとします。
これが1ドル=110円など円の数字が上がる状態を”円安”となり、反対に下がって99円や90円などになるのが”円高”です。
米ドル/円という通貨ペアを一つの商品と見做すと、100円で買って110円で売却すると、10円の儲けです。
これが、基本的な為替相場の仕組みです。
米ドル/円も商品なので、あなたや他の投資家などが買い注文を入れて購入すると、価格はどんどん上がっていきます。反対に売り注文が多くなると、今度は下がっていきます。
相場とは基本はバランスが取れている状況なので、価格が上下するにしろある程度の想定内の値動きとなります。ですから、多少下がると今度は上がり始めたり、逆もあるのです。
しかし、為替取引が厄介なのは、今日も通常の取引だと想定していても、時としてある条件が重なると、急激な価格変動が生じるのです。
ネットや某掲示板やまとめサイトなどに乱立し吹き荒れる、「FXで大損したー」「大金失ったー」などの損失や失敗者の悲惨な叫びなのです。
為替相場で価格が変動しやすい時間
為替相場で価格が変動しやすい時間や要因をまとめると以下のようになります。
- 午前9時、または午後15時や16時
- 午後17時、または午後21時や22時
- 経済指標発表
- アメリカ政策金利発表
- トランプ大統領など各国要人の重要発言
- 米、英、EUなどの各国の国政選挙や大統領選挙、政策発表など
他にもいくつかありますが、上記の要因は注視すべきです。
①と②に関しては、日本やイギリスやニューヨークの証券所が開始して終了する時間で、普通の企業も就業開始(終了)時間となります。
株価も動き始めるので、連動して為替相場も大きく動きます。
③は、消費者物価指数や景気指数などがほぼ毎日のように、決められた時間に発表されるので、それによって為替相場が影響を受けます。
③の中で特に④アメリカ政策金利が最重要となり、これにより円安や円高に大きく傾きます。
同じ流れとして、⑤も各国要人の思いがけない一言で、為替相場が動く事が有ります。
最近では⑥が最も重要視され、トランプ大統領が誕生したアメリカ総選挙や、イギリスのEU離脱選挙などは、驚くほど為替相場が変動して大損した人が続出しました。
より詳しく知りたいならこの本がおすすめ!ベスト3!
投資を学ぶなら、ネットや動画などからも学べますが、初心者は書籍を購入してみるのもおススメです。著名な大物投資家の言葉は重みがありますし、何より自分も投資で成功しようと、励みになるからです。
初心者向けの書籍を挙げるなら、アマゾンなどでも購入可能な本として、
- めちゃくちゃ売れてる投資の雑誌ザイが作った 10万円から始めるFX超入門 改定版
- デイトレード
- 伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
以上の3冊をおススメします。①は異論もあるでしょうが、為替の基本を学ぶなら、丁寧な解説も多くとても分かり易くなっています。
本格的に投資を学ぶなら②と③は必ず一読するべきです。
投資全般に対する本ですが、精神面や手法・分析、投資に対する考え方を学ぶには最適です。
バイナリーオプションと為替相場の関係性
投資関連について検索をしていると、バイナリーオプションという言葉も出てきませんか? 気になっている初心者の方も多いでしょうが、これも株取引やFXと同じ投資の一種です。
株やFXの最大の違いとして、保有時間が指定されている取引がバイナリーオプションとなります。要するに、株やFXならいつでも好きな時に購入し、決済(売却)をするのも好きな時に出来て自由です。
もちろん、反対に動いて損失が出ると強制決済などもありますが、原則利益が出ているなら何か月でも何年でも保有可能です。
しかし、バイナリーオプションの場合は、購入時間や満期時間(判定時間)が決められているので、その指定された数時間ないし数十分だけの時間限定取引となります。
ですから、ある種競馬や競輪に近いものがありますが、投資した金額以上の損失を拡大させないメリットがあります。また、短期取引となるので、塩漬けとなった銘柄を持って、モヤモヤが残る不安感などもありません。
国内大手のGMOクリック証券の場合、扱っている商品はFXと同じ為替通貨ペアで、米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドルとなります。
FX・為替取引とバイナリーオプションでは取引や手法で共通点が多くなります。
これまで、FXでは米ドル/円以外は取引しない様に苦言を呈してきましたが、それは値動きが激しく損切り出来ないと、翌日や来週や来月など時間が経過するほど大損する可能性が高いからです。
バイナリーオプションなら指定された時間で強制的に取引終了となり結果が出てしまうので、他の投資で負けてしまった人もバイナリーオプションならチャンスがあります。