初心者が投資の世界に入るのを拒む理由の一つに最初に目にしたブログや書籍がとにかく難しく、理解できないカタカナ語や専門用語が多過ぎて挫折するのです。
最近の場合は意味が書かれていたりネットなどで簡単に調べられます。
それでも良く分からないので、次第に投資熱が冷めてしまいいつしか完全に忘れてしまうという経緯に至ります。
バイナリーオプションや海外業者となると難解な高い城壁に思えてしまうのです。
私なりにバイナリーオプション用語をまとめてみました。最初は意味が分からなくても諦めないで読み返すと次第に感覚として理解できるようになります。
バイナリーオプションの投資用語
バイナリーオプションや関連する経済ニュースや投資ブログで使われる代表的な投資用語の解説となります。
用語の最後には個人的なワンポイントアドバイスも付け足してあるので、初心者でも理解しやすいと思います。
アウト・オブ・ザ・マネー(Out of the money:OTM)
意味:オプションに価値がなく買い手が権利行使をすると損失が生じる状態。
アドバイス:最初から難解ですが、コールオプションではマイナス状態なので損失、プットオプションでは反対にプラス状態となり利益があります。
イン・ザ・マネー(In the money:ITM)
意味:オプションの価値がゼロより大きく、オプション買い手に利益が発生する状態。
アドバイス:OTMの反対で利益状態となります。コールオプションでプラス状態で利益あり、プットオプションではマイナス状態で損失となります。
オーバーナイト取引
意味:翌営業日までポジションを持ち越す事。
アドバイス:海外バイナリーで数分や数時間の短時間取引をしているなら、気にする事はありません。
国内バイナリーでも基本的には2時間(3時間)で、同一営業日内に判定時間があるので無関係となります。
主にFXや先物などで使われる用語がオーバーナイト取引です。株取引では、同じ意味でも使われる事はまずありません。
オファー(Offer)、アスク(Ask)
意味:売却する価格、売値の事です。売り手の希望価格となり、オファーやアスクの反対が買いを意味するビッド(Bid)になります。
アドバイス:バイナリーオプションよりは、FXなどで目にする事が多いです。その際には、アスクと用いられるのが一般的です。
オプション取引(Option)
意味:株式や外国為替、商品等の権利を売買する取引。バイナリーオプションはオプション取引に属し、相場変動によって被るリスクを回避するデリバティブ取引になります。
アドバイス:実際のオプション取引は最低数十万単位の資金が必要になりますが、バイナリーオプションは一口1000円からの少額投資が可能です。
外国為替市場取引(がいこくかわせしじょうとりひき)、略して外為市場(がいためしじょう)
意味:各国の通貨を取引する総称。異なる通貨同士を交換する事。
アドバイス:一般的なバイナリーオプションも外国為替の変動を予想しているので、為替市場とは密接な関係がある。
因みにFXは、外国為替証拠金取引で”証拠金”が付け足されたレバレッジ取引となる。
回号(かいごう)
意味:購入受付から判定まで、各回号を2時間ないし3時間で区切っている。
アドバイス:国内バイナリーオプションの独自の取引時間ルールがあります。
分かり易くする為に同一営業日内の朝一の取引から順番に、回号1、回号2…、第1回号、第2回号…、と割り振っている。
最後は10回号ぐらいまで取引が行われる。
原資産(げんしさん)
意味:バイナリーオプションなどデリバティブ取引の対象となる資産。
バイナリーオプションの場合は通常は為替取引が対象になるので、そこの米ドル/円、ユーロ/円など通貨ペアにあたる。
アドバイス:バイナリーオプションでは米ドル/円など、デリバティブ取引の場合は株式、株価指数、為替、債券、商品、金利など広範囲が含まれる。
権利行使(けんりこうし)
意味:バイナリーオプションで商品を購入後、判定時間で商品の権利を行使する事。
アドバイス:分かり辛いですが、要するに購入した商品を売却(処分)する事です。
バイナリーの場合、最大で判定時間まで2時間から3時間掛かるので、途中で処分するのが権利放棄となります。
コール・オプション(Call option)、プット・オプション(Put option)
意味:原資産を購入する権利。価格が上昇すると見込んで購入し、実際に上がるほど利益になる事がコールオプションです。
反対となる価格下落を見込むのがプットオプションです。
アドバイス:”コール”と短く読み書きするのが一般的。
バイナリーオプションの場合は為替が対象なので、米ドル/円は米ドルを買って円を売るのが”ドルコールオプション”や”ドルコール”、米ドルを売って円を買うのが”ドルプットオプション”や”ドルプット”となります。
米ドルの上昇予想も”ドルコールオプション”、反対に下落予想は”ドルプットオプション”です。
参考売却価格(さんこうばいきゃくかかく)
意味:売却時の目安となる価格。判定時間までの残り時間で変化する。
アドバイス:国内バイナリーオプションの場合は特に注視すべき値。
海外での短期取引なら意味がない。国内業者の場合は、”清算価格”と表示している場合もある。
デリバティブ取引
意味:デリバティブの意味は”金融派生商品”です。金融商品には株式・為替・債権などがあり、これらの派生したものが金融派生商品となります。
主に先物・オプション・スワップとなり、その中身が日経平均先物・FX(米ドル/円など)・金利スワップ・為替スワップ・バイナリーオプション(米ドル/円など)など多岐に渡ります。
アドバイス:初心者にはこれも分かり辛いですが、極端に言うと株取引以外はデリバティブと認識しても問題ありません。
為替はレバレッジ取引をするとFXになり金融派生商品のデリバティブになります。レバレッジ取引をしない為替取引を個人投資家がする事は殆どありません。
テクニカル分析
意味:将来の取引価格を過去の価格や出来事から予想するもの。ローソク足、移動平均、RSIなどの手法があり、バイナリーオプションでも判定時間が長期なほど有効とされる。
アドバイス:一般的にはFXにおける取引で、個人投資家ほどテクニカル分析を好む傾向がある。
国内、海外のバイナリーオプション業者では、テクニカル分析が完備されていない場合もあるので注意。FX業者で口座を開設しチャートだけ拝借する方法もあります。
転売(てんばい)
意味:判定時間前に保有オプションを売却する事。
アドバイス:数時間後の判定勝負の場合は、終了までポジションを持つよりも、転売する事も勝つためのテクニックと認識するべきです。
バイナリーオプション(Binary option)
意味:ある価格が、設定時間に到達した際に上がっているか、それとも下がっているか二者択一で予想するその取引方法。
別名デジタルオプションとも呼ばれ、予想が当たれば、当選金(ペイアウト)を受け取れる。
アドバイス:国内と海外バイナリーオプションに分別され、それぞれ特徴でも明確な違いがある。
海外業者は比較的にどこも同じ取引条件が適合されるが、国内業者はさらに微妙な違いがある。
海外バイナリーオプションの長時間取引だけを抜き取ったのが、国内バイナリーオプションとなります。
ファンダメンタルズ分析
意味:テクニカル分析に対して、経済ニュースや政治的な動向によってその後の価格変動を予想するのが「ファンダメンタル分析」です。
株の場合は財務状況などから、FXの場合は経済や政治的なニュースが重要となります。
アドバイス:バイナリーオプションの場合はテクニカル分析の方が有効とされますが、時間帯によっては経済指標などが発表されるので、そこではファンダメンタルズ分析を用いると効果的です。
ペイアウト(Payout)
意味:判定時間を迎えて、予想が的中した場合に支払われる金額。予想が外れると、投資額がゼロになる。
”ペイアウト倍率”が高いほど、より高額が支払われるが、当選する確率は低くなる。
アドバイス:海外業者はペイアウト倍率がほぼ一定。ハイローオーストラリアなら取引方法で違いもあるが、1.8倍から2倍程度となる。
国内業者だと、最大20倍もあるが当選する可能性は極端に低くなる。
ラダー取引
意味:判定時間に価格が上昇、または下落のどちらか予想する取引。
アドバイス:最も一般的なバイナリーオプションの取引です。海外のハイローオーストラリアでは「Highlow」の取引になります。
レンジ取引
意味:判定時間に価格が目標範囲内、または範囲外かを予想する取引。
アドバイス:国内バイナリーでは一般的な取引です。海外の場合は、ハイローオーストラリアでは「Highlowスプレッド」と似ていますが、こちらは範囲外の予想のみとなります。
以上が代表的なバイナリーオプション用語をとなります。多少、独自解釈もありますが、誤解を与えるほどかけ離れてはいないので安心をして下さい。
最近は海外バイナリーオプション業者もサイトの日本語対応が常識となっているので、英語が分からなくても問題なく取引が可能になります。
バイナリーオプションは塩漬けや強制決済などがルール上ないので、あまり難しく考えずに少額投資をする分にはまったく怖がる必要がありません。
もし、専門用語やルールを勘違いしても最低金額なら一回の取引で1000円の損失となるだけです。
逆に言うなら、まったくルールが分からなくても2000円になる可能性を秘めているのが、バイナリーオプションの魅力です。